要約の真髄

タイトル詐欺にならぬように要約についての私の考えを述べたいと思う。しかしこれが要約の点数を向上させるものであるかどうかは不明である。

さて、話は飛ぶが昨日の夜
適当な東大模試の要約をやってみた。
読んで一回書くまでに3分程度(修正含めると5分程度で終わった)であった(実際に時計を見たらそれくらいしか経過していなかったのでこれは事実である)
あまり英語の演習をしないのでどれくらいのペースでやれば良いのか少々(サボっているだけ)不安だったのだけど要約は良い線を言っていたらしく模範解答とほとんど同じであった(模範解答と同じであることが本番で高得点を取るための何条件であるかは不明だが、この模試においては必要十分であると考えられる)
まず3分という時間でなぜ要約が可能であったかというと(量子力学的には….)全文を読んだわけではないからだ.(単にめんどくさかったということもあるが読む必要がないと判断することができたと肯定的に解釈することもできる)
私の頭の意識としては具体と抽象の中で抽象の方をうまく探し出すという感じであった.(それくらい国語講師でも多分気分よく説明すると思うのですが…具体と抽象で文章はできている!みたいに…)(そういえば以前具体と抽象という感じの本を読んだことがあるのですがあまり役に立ったと思えませんでした。多分そういう流行りのようなものだったのでしょう。)

以下では抽象化とほとんど同じ意味で一般化という言葉を使用することもありますが筆者の気まぐれです

一般化というのは代数閉包的な存在と考えられる.
(しかしここでは代数閉包の存在証明は省略する.任意の読者は任意の体に
代数閉包が存在するかを考えてほしい)
すなわちAという対象の抽象化をA1とすると,次の文章の後にはA2,A3といった具合にどんどん大きくなる感じである.(代数閉包という言葉を使う機会がなかったのでここらへんで入れておきました.
(哲学者が数学的な概念を使うことを私自身はあまり好みません.
ドゥルーズという哲学者は微分という言葉を使用したりしていますが私には何のことかわかりませんでした。時間に対する世界の微小変化であればそうとだけ書けば良いのだというのが私の個人的な意見です.
最近の私はよく差分さんすうをよく使いますが哲学者ではありません)
しかしながら実用上の意識はそうした上記のような拡大体的なイメージより
どちらかというとコンパクト(こちらは数学的な用語ではない)にするということが大事だと思うのです.

私が挑戦した文章ではチンパンジーやイルカの知能について書かれてあるものでした(何のことやらという感じですが、動物実験をするときに
知能の高い動物は使わないといった感じの文章です)

要素として、チンパンジーやイルカならば動物は正しいので
動物が~と書くというのがまず最初に浮かんだのですが、それでは味気ないように思いました。もう少し読んでみて、答案に書くなら追加する必要があると思いました。というのも文章中には
知能の低い他の動物も列挙されていて重要なのは知能の高いという点にあったからです。
チンパンジーやイルカならば動物は正しいが,そうすると
動物の中には他の例えばマウスなども含まれています(確かマウスは書いてなかった気もしますが、とにかく知能の低い動物も含むということです)
そうすると要約としては捉えきれてない感が出てしまいます。
そこでチンパンジーやイルカならば知能の高い動物というふうに知能が高いという条件を加えることで知能の低い動物という集合を排反に分割することができたのです。(国語の解答で私が最も好きな書き方がこれだったので英語の要約でも使っただけなのですが、国語の答案を書くときも同様の意識でまずは最小の構成要素を軽く下書きして、その上で追加していくというのは点数が引かれにくい書き方だと個人的には思います)

私の判断は模範解答的には正しかったらしくほぼ模範解答通りでした。
加えてこの要約は最後のパラドックスという単語に対する理解を聞いていたので逆説となっていることを明確に書き要素に入れて解答を作成しました。
せっかくみてもらったのである程度まとめると

抽象化というのは固定的なものではなく、動的なものであり、相対的なものであるので最も抽象度の高いものを基本的に書くことが大事だと思います。
抽象化の鮮度というふうに私はそれを呼びたいと思います。要約の問題自体に問われる能力などはよくわからないので鮮度がより高い文章を書いてできるだけ短時間で高得点を取りたいところです.

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