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さわりの子育ての考え方〜教育観〜

この記事は、小学校や特別支援学校で教員をした経験を生かして、子どもの見方や子育ての考え方についてstand.fmで発信している内容の原稿です。


今日は第一回ということで私の教育観について話していきたいと思います。

私は15年近く教育とは何か、いい先生とはどんな先生かを考えてきました。

子どもにわかりやすく教えるのがいい先生?
クラスが団結してどんどん問題解決していくのがいい教育?

いろいろな子どもや先生を見る中で出した一つの答えは、
子どもが自分の頭で考えて行動できることが教育の目指すところだということ。

ある、すごい先生は
クラスがまとまっていて、その先生の言うことをみんなきちんと聞きます。
しかし、次の年に担任が変わると、言うことを聞かなくなります。
そんなとき、新しい担任が力量不足だと非難されることがありますが、前の担任が自分がいなくてもやるべきことをできる子どもを育てていなかったとも解釈できます。

別のクラスでは
担任がいる日はたくさんの作業量をこなします。
しかし、担任が休むと、作業量が減り、「先生終わりました。次は何をすればいいですか?」と報告と質問はできるが、自分で考えて動けない子ばかりでした。
この、クラスの担任は指示を出すのはとても上手いですが、自分で考えて行動することは教えていませんでした。

こんな先生たちは全国にごろごろいます。
そして、先生たちが悪いわけでもありません。
先生は子どものことを一生懸命考えています。
失敗させないように。上手くいく方法を伝えて。

大切にしすぎるとついつい先回りしてしまいます。
そして失敗する機会を奪ってしまうのです。

この経験から、私は自分がいなくても動ける子どもたちを育てることが大切だと感じています。
これは子育ても一緒です。
これからの社会は変化が激しく、見通しももてない世界です。
自分の頭で考えて行動する子に育てるため、なるべく手を出さず、口を出さずに我慢して子ども自身の考えで行動させています。

じゃあ先生の役割は?親の役割は?

それは適切なタイミングで介入すること。
そのタイミングを見極め、サポートをすること。

自分でお茶を入れたがる子に
「こぼしたらこれで拭いてね」と雑巾を渡しておく。

失敗したときに、話を聞いてあげる。
どうしたら上手くいくかな?と考えるきっかけを与える。

どっちがいいと思う?と選択肢や行動のきっかけを与える。

このタイミングの見極めに子どもの見方、観察力が必要になってきます。
そのあたりの話も機会があれば詳しくしていきたいと思います。

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