30歳目前、香りとの再会物語
思春期の失敗作!引き出しの奥で眠る青春の香り
私の人生における「香り」との関係は、まるでスパイスの効いた青春ドラマのようだ。
中学生の頃、初めて香水を買った。
と言っても、それは純粋な興味からというよりは、友達の真似をしただけ。
「大人になりたい!」という願望と、「流行に乗り遅れたくない!」という焦りが混ざった、典型的な思春期症候群だった。
予想通り、その香水はあっという間に私の引き出しの奥底で眠りについた。
残ったのは「香りものは強すぎる」という固定観念だけ。
偶然の一瞬!アイドル番組で見つけた新しい私
それから十数年。
私は「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」というオーディション番組をネットで追いかけていた。
そんな中、参加者たちに番組からプレゼントされたボディファンタジーのミストコロン。
番組の中のちょっとしたワンシーンだったはずなのに、なぜだかその場面が妙に心に引っかかった。
その小さな偶然をきっかけに、長年眠っていた「香り」への興味が、春の芽吹きのように目を覚ました。
30代女性が見つけた予想外の上品な香り-ドラッグストアの意外な宝探し
"香水じゃない"、"値段も手頃だった"という理由に背中を押され、30歳目前にして人生二度目の挑戦を決意。目当ては甘い誘惑の「コットンキャンディー」。
でも、現実は甘くない。
ドラッグストアを転々としても、店頭に並ぶのはわずか5種類ほど。
仕方なく、近い系統の「ホワイトティー」を選択。
でも、これが予想以上の当たり。
甘すぎず上品な香りは、まるで大人の女性になった自分へのご褒美のよう。
気がつけば、毎日の生活に欠かせないアイテムに。
人生とは予想外!小さな宝物との素敵な巡り合わせ
30年近く生きてきて、ようやく見つけた自分らしい香り。
思えば、中学生の頃の失敗があったからこそ、今の出会いがより特別なものに感じられる。
人生って面白い。
何気なく見ていた番組のさりげない一コマから、思いがけず新しい「好き」が見つかるなんて。
これも、自分の興味に素直に従った先にある、小さな宝物との出会いなのかもしれない。
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