オバケとジャックランタンのともだち
第1章: オバケのおはなし
あるところに、かわいい小さなオバケが住んでいました。そのオバケの名前はポコ。ポコはとっても優しくて、おばけの世界でも有名な「いたずらをしないオバケ」でした。でも、ポコは友だちがいませんでした。なぜなら、みんなオバケを怖がって逃げてしまうからです。
ポコは毎晩、ひとりぼっちで月を見上げて、「どうしたら友だちができるかな?」と考えていました。そんなある晩、ポコは決心しました。「勇気を出して、外の世界へ行ってみよう!」
第2章: 出会い
ポコは森を抜けて、少し歩くと、ひとつの家にたどり着きました。そこには大きなカボチャが飾られていました。「あれ、なんだろう?」ポコは興味を持って近づきました。すると、そのカボチャが突然動き出し、「こんにちは!」と言いました。
ポコはびっくりしましたが、カボチャもまた驚いていない様子です。「僕はジャックランタン。君はオバケだよね?でも、怖くないね!」
ポコはうれしそうに言いました。「そうだよ!僕はポコ。君も怖くないよね!」
こうして、ポコとジャックランタンはすぐに友だちになりました。
第3章: いたずら大作戦
ある日、ポコとジャックランタンは森の中で遊んでいました。そこでふたりは、いたずら好きな妖精たちに出会いました。妖精たちはいつも人間にいたずらをして楽しんでいましたが、ポコはそれを止めたいと思いました。「いたずらはダメだよ。みんなが困っちゃうからね。」とポコは言いました。
でも妖精たちは聞きませんでした。そこでジャックランタンがアイデアを思いつきました。「みんなで楽しいパーティーを開いて、いたずらじゃなくて遊びで楽しもうよ!」
ポコも賛成し、妖精たちをパーティーに誘いました。妖精たちは最初は怪しんでいましたが、ポコとジャックランタンの優しさに触れ、だんだん興味を持ち始めました。
第4章: パーティーの準備
ポコとジャックランタンは森中の動物たちにも声をかけて、パーティーの準備を始めました。リスさんは木の実を集め、ウサギさんはお花を飾りました。妖精たちも一緒に手伝い、森はとても楽しい雰囲気に包まれました。
夜になると、みんなが集まり、月の光の下でパーティーが始まりました。ポコとジャックランタンは、妖精たちに一緒に遊べるゲームを教えました。みんなでかくれんぼをしたり、ダンスをしたりして、いたずらを忘れるほど楽しい時間を過ごしました。
第5章: 新しい友だち
パーティーが終わった後、妖精たちはポコとジャックランタンにお礼を言いました。「いたずらをしなくても、こんなに楽しいことがあるんだね!」妖精たちはポコとジャックランタンとすっかり仲良くなりました。
ポコは心の中でとても嬉しくなりました。「もうひとりぼっちじゃないんだ。新しい友だちができた!」と。ジャックランタンも同じ気持ちでした。
その夜、ポコとジャックランタンは一緒に月を見上げ、これからもずっと友だちでいようと約束しました。
おわり
ポコとジャックランタンは、いたずらをしないでみんなで楽しく過ごすことの大切さを知りました。そして、いつも優しい心を持つことで、新しい友だちができることを学びました。
このお話は、優しさと友情の大切さいたずらではなく、楽しい時間を共有する喜び違う存在(オバケやジャックランタン)が友だちになれることを書いた創作絵本です。
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