「子猫のミーのハロウィン仮装」
秋が深まり、森の中の葉っぱはオレンジ色や黄色に染まりました。ふわふわの毛を持つ子猫のミーは、その日も森を探検していると、友だちのウサギのロロに会いました。
「ねえ、ミー!明日はハロウィンだよ!」とロロがニコニコしながら言いました。「みんなで仮装して楽しいパーティを開くんだ!」
「ハロウィン?それってなあに?」ミーは首をかしげて聞き返しました。
「ハロウィンはね、みんなが好きなキャラクターや動物の姿に変身して、お菓子をもらいに行く日なんだよ!」とロロが説明してくれました。「一緒に仮装して、お菓子をもらいに行こうよ!」
ミーはワクワクして、「楽しそう!私も仮装してみたいな!」と大きな目を輝かせました。
仮装を考えよう!
ミーとロロは森の友達たちに、どんな仮装をするか聞いて回ることにしました。まず最初に出会ったのは、クマのトトでした。
「僕はおばけの仮装をするよ!白い布をかぶれば、フワフワ浮かんでるみたいに見えるんだ!」とトトが教えてくれました。
「それ、面白そう!」ミーはニコニコしながら言いました。
次に、フクロウのポポに会いました。「私は魔女になるわよ!帽子をかぶって、ほうきを持って飛び回るの!」とポポが得意そうに言いました。
「魔女もかっこいいね!」ミーはますます楽しみになりました。
そして最後に、キツネのキキに出会いました。「僕は海賊の仮装をするんだ!片目にアイパッチをつけて、剣を持つんだ!」とキキが誇らしげに言いました。
ミーは色んな仮装のアイデアに興奮しましたが、「私は何になろうかな?」と悩みました。
ミーの仮装アイデア
家に帰っても、ミーはどんな仮装をするかずっと考えていました。おばけも魔女も海賊も素敵だけれど、ミーだけの特別な仮装をしてみたいな、と思ったのです。
「そうだ!私は…お星さまになろう!」とミーはひらめきました。「夜空に輝くお星さまみたいにキラキラして、みんなを笑顔にしたい!」
さっそく、ミーは家の中にあるものを集めて、仮装を作り始めました。お母さんの手伝いも借りて、キラキラの布を体に巻きつけ、小さな星の飾りをつけました。帽子の上には、光るお星さまの飾りをつけて、夜空に輝く星のように見えるよう工夫しました。
「これで完璧だわ!」とミーは鏡を見てニコニコしました。
ハロウィンパーティーへ
次の日の夜、ミーは仮装をして森の広場に向かいました。広場には色とりどりの仮装をした友達が集まっていて、みんなニコニコと楽しそうに笑っています。
ロロは吸血鬼の仮装をしていて、赤いマントをひらひらさせながら「トリック・オア・トリート!」と元気よく叫んでいます。
「ミー、星の仮装なんて素敵ね!」ポポが魔女の帽子をかぶりながら言いました。「とってもキラキラしてて、まるで本物の星みたい!」
ミーは少し照れながら「ありがとう!」と言いました。たくさんの友達に褒められて、ミーはとても嬉しくなりました。
トリック・オア・トリート!
いよいよ「トリック・オア・トリート」の時間です。ミーたちは森の中の家を一軒ずつまわって、お菓子をもらいに行きました。
「トリック・オア・トリート!」と元気よく叫ぶと、家の中から大きなキャンディーやクッキーがもらえます。みんなで手にいっぱいのお菓子を持って、笑顔があふれました。
そして、最後の家をまわり終わった時、森の広場に戻ると、夜空には本物のお星さまたちがキラキラと輝いていました。
ミーは星空を見上げて、「今日はみんなと一緒に、素敵な夜を過ごせたなぁ」と心の中で思いました。自分が星の仮装をしたことで、星空とのつながりを感じられた気がしたのです。
特別なハロウィンの思い出
ミーは楽しかったハロウィンの夜を思い返しながら家に帰りました。今日の出来事は、ミーにとって特別な思い出になりました。
これからも毎年、ミーはハロウィンが近づくとどんな仮装をしようかと考えることでしょう。そして、友達と一緒に楽しい時間を過ごすことで、さらにたくさんの素敵な思い出を作っていくのです。
―おしまい―
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