魂のない体

ホームで電車を待っていたらふと前の人のトートバッグに目が行った。本を片手に列に並ぶその人の肩には”My tote bag without books is like a body without a soul”(本のないトートバッグはまるで魂のない体みたいだ(筆者訳))と書かれたトートバッグishな鞄が掛かっていた。

それを読んで思い出す。ああ、今日は本を入れ忘れてしまった。昨日、久々にリュックを出して、そっちに読み途中の本を移すまではよかったのに、戻すのを忘れてしまった。
ここ1ヶ月、久しぶりに本を読みたい毎日だというのに。

と言いつつも、先月-多分ホントに1ヶ月前くらいにちょうどいい喫茶店を見つけて、めちゃくちゃタバコを吸いながら本を読んだだけでそっから何冊か買ったけど…、みたいな感じなのでそんなにめちゃくちゃ読んでるわけではない。
そう言う意味では僕の体にはここんところずっと魂がない。

この1ヶ月は結構色々あったな〜。忙しくしているつもりで、色んなことを後回しにしていたせいで今になって焦っている。ほんとはそんなに忙しくないはずなのに。何がこんなに僕の気力や体力を奪っているんだろう。よく分からないな、よくわからないけど、きっとよくわからないまま日々は続いていくんだよな。

なんか、数年前は友達に会ってそれでなんか、まあ良かったね、みたいな気持ちになってたんだけど。最近はめっきり友達とも会わなくなって、それが悪いかどうかはもう全然分からないんだけど。
だから新しい友達と、一緒にいることが結構楽しいのかな?とも思ったりするけど。こんな毎日もきっと長くは続かなくて、出会いと別れを繰り返しながら大人になってしまうのかと思うと途端にため息がでる。

みたいなことをさぁ〜!思ったりするわけですけれども、そんなことを思ってるだけじゃ多分ネ、上手くはいかないわけで。
もう一歩前へ、もう一段上へ上がるためにトートバッグに本を入れたいと思うわけです。

なんていうかここ数週間は普通に、体から魂が抜けっぱなしで。何をしてても心此処に在らずみたいな状態だったんだけど、まぁでもそれでも日々は続くんだよな。
魂を取り戻して、また本を読むか。どこかに連れて行ってもらうために。

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