チャントスル
ちゃんとした文章を書きたい。ここでいう「ちゃんとした」というのは一貫性のある主張があって、それを保証するある程度ちゃんとした根拠があって、その上で読みやすく且つ面白いものだ。
そういうテーマで書きたいものは実は沢山ある。例えば最近ハマっている言語学の話や、この前読んだ本の話、時事ネタについて思うことなど、実は題材がないわけではないのだ。
しかし、「ちゃんとする」にはエネルギーが必要だ。こんな風に片手間で書くような文章にはいらない熱量がなくてはいけないのだ。
これが飲み会だったらまだいい。「いやー、こないだ読んだ本でさ、あんまよく覚えてないんだけどさ」から話し始めれば、大抵の事は許してもらえる。
たとえ根拠が薄っぺらくて、主張に一貫性が足りなくて、情報の内容が甘くてもそれなりになんとかなる。
しかしこれが文章だとどうにもならない。何度も読み返されて「こいつ何言ってんだ」と思われるのがオチだ。それに、弁明する策もない。文を書くのは投げっぱなしで楽な分、議論できないリスクもある。
例えば、ここで何か賛否のある事柄に対して意見をしたとして、それを読んだ人が「いや、それは違うだろ」と思ってもそこから議論する事はできないのだ。
「いや、たしかに誤解される言い方だったけど、ホントはこういう事が言いたかったんですよ」と弁明することも叶わない。
相手にどう思われるか、を放棄する事はメリットでもありリスクでもある。
と、そう言い切る事すらも読み手の人には不快かもしれない。
だから、今は少しだけ許して欲しい。片手間で"テキトー"な文を書く。
だから読むのもテキトーでいい。深い事は考えず、ナナメに読んでくれればいい。
ちゃんとする事が難しいなら「ちゃんと」ちゃんとしないでいよう。