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続・続・続・つづく。

暑くなってきた。こないだまで寒い寒いと文句を言っていたのに、いつの間にか今度は暑い暑いと言っている。
初夏に訪れる夏の前哨戦。この後にはどうせ梅雨が来るんだろ、と未だに長袖に別れを言えていない。雨なんか降らないで欲しいとも思うが、そうすると多分夏の暑さはもっとひどくなるんだろうな。仕方なく受け入れる。

本が読めないでいる。僕の場合はきっと、読書には少し心の余裕が必要なのだ。
そして一度ついたはずの読書グセは少しの間読まないだけでどこかに行ってしまって、振り出しに戻る。
そもそも、カッコつけて変に難しい本に手を出した事がおそらく間違いだ。身の丈にあった本を読めばいいのに、と思いつつ、本の内容に身の丈もなにもあったもんじゃない、読みたいものを読めばいいだろとも思ったりする。

不機嫌な人を見るのは心地よくない。その矛先が自分に向けられていないとしても、ギラリと光る刃がいつ自分に向けられるのではないかとドキドキしてしまう。
そういえば前に住んでいた家の近くにあった蕎麦屋は老夫婦が2人で切り盛りしていたが、大将が常に女将さんに怒号を飛ばしていたのを思い出す。
味は別に美味くも不味くもなかったが、大将の声が店中に響くたびに「ごめんなさいね」という女将さんを見るのがあまりに居た堪れなくなってしまって、その店の暖簾からは遠ざかっていった。

変換器が煩わしい。世の中に溢れている沢山の端子を変換するためだけの小さな部品に振り回される自分が情けない。たった数センチの物体がないだけで何もできなくなる恐怖と、それに支配されているという感覚がどうしようもないまま存在している。

柄にもなく緊張している。いい意味か、悪い意味か。未だに分からないまま時が来るのを待っている。やりたくてやっていただけの事が、いつの間にか責任のようなものを背負わされそうになって焦っている。

髪を切りたい、と思っているのかもしれないと思っている。別に、今すぐ床屋に行こうとは思っていないのに、夢の中で散髪をしていた。深層心理では髪を切りたいのかもしれないと、少し訝しむ。
ちなみに、夢の中で僕の髪を切り落としていたのは同級生のある人だった。彼はいつの間にか美容師になっていて、僕のすでに黒い髪をさらに黒く染めようとしていた。
彼が美容師になるイメージなどどこにもないし、実際彼は全く別の仕事をしている事を知っているのに、なぜなのかは分からない。
来週、久しぶりに会うから聞いてみようかとも思ったが、何を聞けばいいのかも分からないので保留にしておく。

芝居を観た。友人が出演している芝居。
本当ならばもっと沢山、日々観劇したいのだが、どうにもそういうわけには行かず、久しぶりに劇場に向かった。
『雨も悪いことばかりじゃない。雨降って地固まる』(うろ覚え)という台詞が頭に残っている。
もうすぐ、雨の季節。ただ続く毎日に、当然のように降ってくる雨を、当然のように受けたい。今年は雨を恐れずに行こう。

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