銭湯民族

「サウナが好き」と言ってきたが、違うかもしれない。
正確には「サウナ後の水風呂でキマるのが好き」だ。

この前、初めて「アクア東中野」に行った。ここは本当にオススメだ。
たまたま「有吉の壁」がやっていたせいで大人の男(一糸纏わぬ姿)が汗だくで笑いを堪える、みたいな事もあったがそれも含め良かった。
テレビがあるのもポイントが高い。サウナの暑さ(熱さ?)を紛らわすためには何か意識を奪われるものがあったほうがいい。
しかしなんといっても1番の推しポイントは「ミニミニプール」である。
「水風呂より温かく、風呂より冷たい」つまり、いくらでも浸かっていられるのだ。
しかも「ミニミニ」とは言うが、思ったよりデカかった。泳ぐ人はさすがにいなかったが10メートルくらいあったんじゃないか?と思う。(前にも書いたが僕はあまりメートルが分かってないので全然違うかもしれない)
この前はそこでしばらくプカプカ浮いていた。サウナで火照った体がじわりじわりと冷えていくのは一気に冷やす水風呂とはまた違う良さがあった。
ちなみに、アクア東中野の水風呂は常にボコボコいっている。つまり、中の水が揺れに揺れていて、体の周りに熱の膜ができる隙を与えてくれないのだ。まさに「急冷」である。これもまた新しい体験だった。

最近は小杉湯にもよく行く。先月は週一くらいのペースで行っていた。
小杉湯にはサウナはないが、かわりに「あつ湯」でキマっている。なにしろ水風呂が冷たくて、ガンガンにキマる。
これもまたサウナと違って良い。
その「あつ湯」も行く度に変わっていて、それも楽しみの一つだ。
安定のミルク風呂も良い。香りも見た目もいい。渋谷のロフトで「小杉湯のミルク風呂」の入浴剤を見つけた時は興奮した。
唯一の難点はいつも混んでいる事だが、それだけ良い銭湯だという証だろう。

吉祥寺の「よろづ湯」も良い。いわゆる「近鉄裏」もとい「ヨドバシ裏」の少しディープな道に突然現れる銭湯は異色ではあるがそれもまた魅力だ。
ここには水風呂もなく、つまるところ「普通の銭湯」ではあるのだが、それも良い。
おっちゃんが番台に座り、ボロボロの壁の絵を見ながらやけに熱い湯に入る。
ここでは「外気浴」一択しかない。昔ながらの「縁側」に全裸で座り、体を冷やす。これはこれで至福の時である。

他にも「ユパウザひばり」や「源の湯」など良い銭湯は沢山ある。
そろそろ新境地を開拓したい気持ちもあるが、今週末もどうせ小杉湯に行ってしまう気がする。

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