20221230
おそらく年内最後のnoteになりそう。2022年という響きにはもう明日でさよならだと思うと少し寂しい。
昨晩どうしても腹が減ってふらりと入ってしまったラーメン屋の店員が帰り際に「よいお年を」と言ってくれたのを思い出す。年末の空気感はどこか浮ついていて、街には活気が溢れている。
今年は新しく始まることが多かった。バンドも組んだし、アルバムも出したし、何よりnoteの更新が毎週続いているということは今まで日記を書きはじめては3日で挫折していた僕からすると嬉しい。
いつかこの散文たちを読み返してフッと笑える日が来たらいいなと思う。
しかし改めて振り返る時になると日々の流れの早さに愕然とする。一年が経つのがあまりに一瞬で、まだまだ地続きだと思っていた栄光の日々から着実に離れていっているのを強く感じる。
ついこの間になるが、高校時代の友人と再会できたのは良かった。大きく変わっていたわけでもないけど、全く同じでもなかった。
それでも、一緒に過ごしていたあの時間はどうやら本物だったらしいと昔話に花を咲かせながら思った。
夏に行った旅行も楽しかった。とにかく夏で、あまりにも夏だった。
山の澄んだ空気の中で迎えた朝、ふらっと外へ出て川まで散歩したあの時間を未だに思い返す。
カメラを買ったのも良かった。人を撮り、撮られ、目に映るものが全てではないと改めて感じる。
Adobeに搾取される日々も悪くないなとLightroomをいじる毎日がある。
3月に集まって外でやる宴会は、今年で3回目だった。まだ肌寒い春の日が懐かしい。
あの日再会した友人とは一年を通して会っている。段々と自然に消えてしまう縁を、今はどうにか繋ぎ止めておきたいと思っている。
しかし、なんと言っても今年はアルバムをリリースできたことがかなり大きい。去年は小説を書いて満足していたが、今年はそれを超える大作を作ることができた。
制作中のことについてはいつかまたどこかで話す機会ができればいいな、と思ってはいる。きっと自分が想像しているよりも長くなるんだろうなあと思いながらも、何よりそれを言語化することで自分でも理解したいと思っている。
とにかく、今年はクリエイティブになれた気がする。この場を借りて大治郎先生に感謝を。
来年のことを言うと何かが笑うと言うが、大いに笑ってもらいたい。来年も続いていく制作を、どうか見届けてもらいたいと切実に思う。
学校を卒業する、というのはよく船出に例えられる。社会という大海へと舟を漕ぎ出すように、舳先はまだ何も見えない水平線へと向いているのだ。
航海が始まってもまだ立派なマストもないし、舵のとり方もあやふやなままだ。
でも、僕の船にはまだ大きな積荷もなければ幸いなことに甚大な故障もない。強い風が吹いた時に乗り遅れないように今はひたすら帆を準備している。