2023.8.15
台風直撃とのことで、家で過ごす一日。
相変わらず動画三昧な私は、NHKの「Z世代と戦争」という番組に行き着く。
あ、そうや、今日は終戦の日。
大学卒業前の最後の学期、外交政策や核抑止の授業で学んだのは、
「戦争、核をなくそう」を共有できない国がいる中で平和や核軍縮を目指す難しさ、
多国間外交では正直さや誠実さが時に仇となること。
でも、それは日本の核保有の必要性を肯定することにはならない。戦争や核の緊張感が高まる今日であっても。
小学生の時に読んだ「はだしのゲン」に描かれた一コマが今でも頭の中に残っている。
原爆投下直後にゲンが目にした人。目玉が落ちる様子。
ただのマンガの絵でも怖すぎた。
幼い頃に触れた戦争の本や映画の多くは、どんな被曝体験をしたかという物語。
主人公がそれまでどんな暮らしをしていて、
被曝当時は何をしていて、
どんな被害を受けて、
その後どうなったか。
私たちが知るべき、考えるべきことはここにあると思う。
あの頃から成長した今、
国家の策略とか侵攻の意図についての文献に触れるようになった。
理想主義で完結できない事の難しさについて考えられるようになったけど、
結局大事なのは、そこで生きている人たちがいるということ。戦争はその人の命を、家族を、笑顔を、夢を、奪ってしまうということ。
国家としての強さを考える前に、
そこで生きる人に目を向けられる人間になりたい。
平和を求める私たちがするべきことは
核抑止でも、経済制裁でもない。
戦争で命を落とした人には
どんな家族がいたのか、
どんな暮らしがあったのか、
どんな夢があったのか、
を考えること。そしてそれを繰り返すこと。
こういう事を考える時、
いつも小西さんの言葉が頭によぎるなぁ。
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