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#13 大石茶屋(富士山御殿場口登山道新五合目: 人間交差点2021)

 御殿場登山道新五合目駐車場は、手前から第3駐車場、第2駐車場の順に案内されている。特徴は、なんといっても「無料」であること。訪問者にとってこれは大きい。
まずは第2駐車場を目指し、満車であればそのまま前進すれば、第2駐車場と第3駐車場の間に戻るので安心だ。駐車場から歩き始めると、右手に公衆の手洗い、左手に「マウントフジトレイルステーション」とバス・タクシー専用の第1駐車場がある。駐車場の入口正面に畳半分ほどの大きさの看板がある。「大石茶屋 かつ丼・・・かき氷」のメニュー。さらに登山道入り口の鳥居の5mほど手前左にも、「大石茶屋 これより10分」の案内がある。大石茶屋は、御殿場登山道入口の鳥居から10分ほど登ったところにある。
 
 散策・散歩で訪れるた皆さんが、鳥居の前でまで来ると一様に立止まり、思案気になる。鳥居付近で目に入るのは、バス停と待合所、売店・自販機2台、やや奥まったところに富士登山の案内があるだけだ。ここで・このまま帰しては、御殿場登山道新五合目の思い出は「何もなかった」となる。
「お散歩ですか? ここははじめてですか?」と声かけすると、ほとんどの人が「はい」と答える。「それでは、鳥居をくぐって登山道を10分ほど行くと 、大石茶屋という茶店があります。そこまで行くと富士山の雄大なスケールの眺望・御殿場登山道の道筋、振り返れば、御殿場・裾野の市街地、箱根大涌谷の噴煙、遠くは江の島、横浜のランドマークも見えますよ。ぜひ行ってみてください」と説明する。「雲で何も見えないじゃん」との声には、「山の天気は一瞬で変わります。もっていれば、日頃の行いで・・・」と案内する。すると、「じゃあ、ちょっと行ってきます」と鳥居方向へ。そこでさらに「大石茶屋まで行って喉が乾いたら、かき氷がうまいそうですよ」。と声をかけると「は~い」と登って行く。
 
 30分ほどすると、「もってなかったわ。行いは良いはずなんだけれども・・・けれど、かき氷はうまかった。ありがとう」と嬉しそうな顔をして「これ少しですけど」と保全協力金を寄付される方も。中には2時間余りして鳥居をくぐり返ってくると「いや~、良かった。最初は何も見えなかったが、突然雲が晴れて、先ほどの案内通りだった。感謝・感謝、富士山の保全に協力させてもらいます」と募金箱に3000円を寄付してくれた3名の若者のグループには感動した。これが力となり、今日も頑張ります。
 
「おはようございます。御殿場口は初めてですか?」

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