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#27 Good morning
国内なら「北は北海道から、南は沖縄・与那国まで、日本全国津々浦々」と紹介するが、地球上の人々をなんと表現すれば良いのだろう? 「北は北極、南は南極、赤道直下から地球の裏表、果ては国際宇宙ステーションまで」とでも表現すればよいのだろうか? 世界中から、老若男女・善男善女が、「霊峰富士」の山頂を目指してやって来る、はずだったが、コロナ感染症の影響で国外の登山客は思っていたほど多くない。
2年前、2019年に富士宮口で勤務した時は、半数近くが日本国籍以外の人で、しかも半数近くがご婦人だったように記憶している。カラフルな服装の印象が強かったせいかもしれない。今年は、そのカラフルなご婦人方が少ないのは寂しい。
今朝は、早朝4時からの勤務だ。最初にやってきたのは欧米系とおぼしき4人組だ。
「Good morning. How are you?」と第一声。「Fine!Think you .」と返ってくる。
「Health check and Donation Please」と単語を羅列して、英語の説明書を見ていただく。「はい。わかりました」と流暢な日本語で答えて仲間に説明してくれる。今年の外国人登山者の多くは、日本在住の方が多い。日本語が話せるのも納得だ。「六合目付近から上は、強風と強い雨の予報です。無理をしないでください」と注意を促す。彼は仲間に説明している。皆さんが頷く。「すいません。鳥居の前で1枚お願いできますか?」記念写真の撮影だ。「オーケー、オーケー」と差し出されたスマホでパチリ。「ワン モアー」パチリ。「Have are nice day and good lack」と送り出す。直後にまたも外国人。今度はアジア系の方のようだ。
「今日は外人Dayかな? さあ、頑張りましょう。」
「good morning おはようございます。」