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【膵腫瘍】入院日記 中編1~歩行リハ開始~

*前回書いた入院日記の続きの内容になります*


2024年4月某日 手術当日~術後2日め
24時を過ぎても眠れませんでした。
常に気にしていたのは呼吸で、今思えば気にしすぎだったかもしれない。
夜中の2時頃だろうか。どうにもこうにも呼吸が苦しくてナースコールを押してしまいました。呼吸苦によるパニック状態を過去にも経験していて、そのときと似ていた気がします。

看護師さんはコールがなるとすぐに駆けつけてくださる上、丁寧に話をきいてくださったり、お腹の音を聴診器で聴いて異常がないことを確認してくださって、申し訳ない気持ちと感謝の気持ちしかありませんでした。

入院中この時が一番つらかったかもしれません。

呼吸が上手くできない。
口元が酸素マスクの形状になってしまったのか、歯の嚙み合わせや喉の感覚が普段と違う。痛みへの恐怖心から咳をして痰を上手く排出できず、また、唾をのみ込むと窒息してしまいそうな恐怖で一睡もできませんでした。
気が付いたら体も強張っており、肩が痛みます。看護師さんがベッドの高さを調節したり、クッションを挟んだりしながら体勢を整えてくださりましたが、なかなかうまくいかない。

結局この夜は一睡もできませんでした。

夜が明け9時ごろ。HCUから元の病棟に戻る準備が始まりました。
最初にその場でレントゲン撮影を行い、手術衣から普通のパジャマに着替えさせてもらい、看護師さんに支えられながらベッドから車いすへ移り、元の病棟へ向かいます。このときはもう本当にぐったりしていて、ほとんどされるがままでした(苦笑)

* * * * *

元の病棟に戻ると3人の看護師さんが出迎えてくださいました。新人さんふたりと指導官がひとり。そういえば、4月だから新人さんが入職したての時期でもありましたね。初々しさが漂っていてほんわかしました。みなさんそれぞれ自己紹介をしてくださったのですが、うまく返事ができず首を少しうな垂れることしかできませんでした・・・。

昼食時間の前に血糖値の計測を行います。(この日はまだ絶飲食でしたが)すると血糖値が正常値を超えており、点滴でインスリンを打つことになりました。血糖をコントロールするインスリンという物質がでる膵臓の一部を手術で切除したばかりだったので、身体が異常事態になっていたのかと思いますが、この先どうなってしまうのだろうと…心配になりました。ですが高血糖値になったのはこの時が最初で最後でした。

元の病棟に戻ってきてからも呼吸苦は続いていました。おまけに術後とあって熱も37.5~38.3くらいが常にある。もう呼吸苦の限界だ…と思ってナースコールを押すと、看護師さんが「全身麻酔をしたことで今は肺がぺしゃんとつぶれてしまっているじょうたいなので、肺を広げるためにも少し歩いてみませんか」と提案されました。

そ、そんな体を起こすなんて辛すぎて無理ですよぅ・・・と思いつつも、抵抗する気力もなかったので看護師さんに支えられながら、重たい体を起こして立位になりました。まるで体が歩き方を忘れてしまっているかのように、意識しないと一歩を踏み出すことができなくて、様子を見ていた指導官の看護師さんが一歩ずつ踵を押してくださりました。

左半身を看護師さんに支えてもらいながら右手で点滴台を持ち、腰は45度近くまで折れ曲がった状態で、髪も結ばないままだらーんと貞子みたいだったので、傍から見たらすごい光景だったかと思いますが(苦笑)、看護師さんが声を掛け続けてくれたおかげで、なんとか病棟内を半周歩くことができました。

歩くリハビリを終えて、夕方16時ごろになるとドクターの回診があります。時間になると主治医と他のドクターがぞろぞろとベッド周りにやってきます。私が入院した病院の消化器外科では数人で1チームとして動いているため先生方で全患者の情報を共有していて、主治医がいない日でもその日に勤務している他のドクターが診てくださります。
今日は主治医の先生もいらしており「明日の昼から食事再開になるから、練習だと思って食べてみてね」とのこと。わーい!やっとご飯が食べられる(´;ω;`)明日がとても待ち遠しくなりました。

(次回に続きます)


おまけの写真

血栓予防の着圧ソックス
使用中


OS-1を見る会(笑)
手術前夜の夕食はこれを最低1本
飲むように言われました


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