「相手にリクエストする」ならこんなところに気をつけて!
先日から4回に分けて、気持ちが整ってモヤモヤがおさまるコツをご紹介しています。
前回の内容を少しおさらいすると…
気持ちを整えていく時にはNVCの4つのステップを意識していく、というお話をしました。
この4つのステップとは、
なのですが、今日は最終回。
「④リクエスト」のステップについて学んでいきましょう。
※前回の「③ニーズ」についてはここから読めます。
この「リクエスト」に関して、こんな感想をいただくことがとても多いです。
私も最初の頃そうだったのですが、「リクエスト」と聞くと「相手にこちらの要求をのんでもらえる方法」みたいに思いますよね。
ですが残念ながら…私たちは相手の行ないを変えたり、思い通りに動かすことはできません。
でもぜひ、がっかりせずに読んでくださいね。
まずは、こんなイメージをしてみてください。
あなたには上司のAさんとBさんがいます。
そしてこのAさんとBさん、実はあなたが本来休みの日に、なんとか出勤してもらいたい!と思っています。
さてあなたは、上司Aさん、上司Bさん、どちらの依頼をスムーズに受け取れそうですか?
きっと、上司Bさんの方ではないでしょうか?
そして、”こちらの都合や思い、大事にしたいことに配慮してくれる姿勢がある人”になら協力してもいいかな、と思えたりもしませんか。
つまり私たちがこの「リクエスト」のステップを行なう場合。
「相手のニーズ」も想像する、受け取ろうとする姿勢が大事になってきます。
NVCの「リクエスト」は自分の要求を通すための方法ではなく、「自分も相手も犠牲にならない方法を探す」ためのものだからです。
それではここで、例を用いてみます。
これまでやりがちだったコミュニケーションと、NVCのここまでの4ステップを行った時の違いをまとめていきましょう。
まずここまでの3ステップで、自分の気持ち、大事にしたいことが整理できますよね。
さて、いかがでしたでしょうか?
と思われたかもしれません。
そうなんです。
実は「リクエスト」は一番難しいので、NVCに慣れるまではあまりやらない方がいいです。
しかも相手を変えたい、どうにかやらせたい、と心の奥底で思っているうちは、やっぱり相手に届かないんですよね。
(私も最初はうまくいかない連続でした…)
ですが、もしあなたがこの「自分の気持ちを整理する」ができるようになるだけでも、イライラは無くなるし、子どもに余計な一言を言ってしまうこともなくなります。
だからこそ、NVCを相手に対して生かす前に、自分に対して生かす。
まずそこから始めてみるのがおすすめですよ。