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「思春期だもんねー」って思った時は一旦疑ってみよう。
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自分や相手との関係が良くなる魔法のツール
ひとりのお母さんの「息子と気持ちを通わせたい」という強い願いから生まれたLove smart card。
NVCと[53の道徳]をベースに作成されたこのカードは、NVCの入門として使うのもおすすめです。
今日は、このカードの擬似体験をあなたにお届け!
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「ちょっと、声大きいって!」
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先日ですね、高1の息子とMrs.GREEN APPLEのライブに行きました。
ライブに行く最中、電車内で息子と話していると。
息子は私の声を聞き取れなかったようで、それで私はちょっと大きめにしゃべったんですね。
そうしたらちょうど車内が静かになり、私の声が一瞬目立ってしまって。
息子は「声大きい!」と慌てた様子でシーっとしました。
その息子の反応に対して私は一瞬、こう思いました。
「そうだよね(思春期だもんね)、親と一緒に出かけて目立ったら恥ずかしいよね」
そうなんです。
中学生や高校生の言動を「思春期だから」と捉えるのは簡単なこと。
ですが、何でもかんでも思春期だからで片付けるのはとっても勿体無い!
何か違う理由もあるような気がしたから。
そこで帰宅後、カードを使って息子の想いを推測してみることにしました。
…ですが。
「息子と私」だとちょっと想像が難しかったので、「母と私だったら?」に置き換えて考えてみることに。
もし私が母と出掛けて。
母が大きな声を出したらどう感じるだろう…
70枚ほどある感情のカードの中から、私の感情を言葉にしてみます。
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「落ち着かない」
「驚いた」
「居心地が悪い」
もちろんその瞬間は驚くし、その場が居心地悪いわけです。
そして、落ち着かない。
*
それじゃあ次に。
ニーズのカードから「その時、私が大事にしたいニーズはなんだろう?」と選んでみました。
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「心地よさ」
「安心」
「平和」
母といるその場で、私は穏やかな気持ちでいたいわけです。
一緒に行動を共にしているんだから、平和でいたい。
と、ここで。
カードを見ていた私はあることに気づきました。
「これって、私が母との関係性で ”普段から私が大事にしたいこと" じゃない?」
そう。
その瞬間に限らず、母とは常に心地よくて平和で安心な関係でいたいんです。
ということは。
ここまでと同じ感情とニーズを、私に対して息子が持っていたとするならば。
息子は私との関係で
「心地よさ」
「平和」
「安心」
を大事にしたくて。
でも、私の声が目立ったことでそれが危うくなったわけです。
それで「声大きい!」と慌てたわけです。
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つまり…「思春期だから親といて目立つのが恥ずかしい」ではなく、息子は私との関係で
「心地よさ」
「平和」
「安心」
を大事にしてくれてると考えると…なんか嬉しい。非常に嬉しい。
そうなればこちらの意識もガラリと変わってきます。
ーーーー
そうだよね、心地よく安心できる関係でいられるよう、お母さんも喜んで行動するよ!
ーーーー
そんなふうに思えるわけです。
だって「親といると心地よくて平和で安心」って思ってもらえたら最高じゃないですか。
そういう親子関係を望んでくれているなら、最高じゃないですか。
それなら喜んで、こっちも行動したくなりますよね。
いやー。「思春期だもんねーごめんねー」って思わなくてほんとによかった。もしそう思ってたら、この大事なことを見落として「全部思春期のせい」にしてた。
私たちの中にあるジャッジや決めつけは、時に、自分の考える力やつながりを絶ってしまうことがあります。
だからこそ、私たちが
「これまではこうだと思ってたけど」
「一般的にはこうだから」
という視野を一旦横に置き、目の前の子どもの心の奥に探究心を持った時。
そこで初めて親子の対話が叶うと、私は思っています。
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<不登校のお子さんの将来が不安なお母さんへ>
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