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先日から4回に分けて、気持ちが整ってモヤモヤがおさまるコツをご紹介しています。


前回の内容を少しおさらいすると…
気持ちを整えていく時にはNVCの4つのステップを意識していく、というお話をしました。


この4つのステップとは、

観察
感情
ニーズ
リクエスト

なのですが、今日はいよいよNVCの真骨頂、「③ニーズ」について学んでいきますよ〜。


※前回の「②感情」についてはこちらからどうぞ


さて、ニーズとは何でしょうか?

それは、私たち人間の普遍的な「大事にしたいこと」

この大事にしたいことの存在は、「感情」が出てくる理由、とも言えます。


例えば同じ出来事に対して、違う感情を持つ二人がいた場合。
これはニーズが違うために違いが出ています。

例えば、小さな子どもが「自分で靴を履く!」と言ってる時。
イライラするお母さんと、のんびりやらせようとするお父さん。

お母さんは予定通りの電車に乗りたいから、「効率性」「流れ」を大事にしたくてイライラしています。

対してお父さんは「成長」「自己実現」を大事にしてあげたくて、ニコニコしながら待っています。

これ、お母さんの立場から見たら旦那さんにも腹が立ちますよね。

そして言い合いになって、後から「余裕がない私がいけない」「なんで旦那みたいに待ってあげられないんだろう」と自分を責めるかもしれません。

でもそれは、ニーズが違ったんだから別にいいんです。
どっちのニーズが正解とか、ないんです。


それから同じ出来事に対して、時間の経過でニーズが変化することもあります。

子供が小さい時は、あまり遊びに付き合ってあげられなかった。
外に連れ出してあげられなかった。

そしていざ目の前の子供が大きくなって振り返ってみると、「もっと一緒に過ごす時間を大事にすればよかった」と後悔してしまう。

でもこれは、当時の自分は忙しく、どうしても「休息」「ゆとり・スペース」「効率性」を大事にしたかっただけなんです。

でも今は少し手が離れて、「休息」「ゆとり・スペース」「効率性」よりも、「繋がり」「共有」「コミュニケーション」を大事にしたいと思うようになったんです。


時間の経過でニーズが変化するのも自然なこと。
そして後悔するのも「今」の感情として、とても大事なもの。


今できることは、まず自分の中には常にニーズがある、と知ること。

そして、自分の中のニーズの変化に気づくこと。

「もっと一緒に過ごす時間を大事にすればよかった」と嘆き、当時のニーズを大事にしていた自分も、今別のニーズを持っている自分も、どちらも本物だと知ること。


どの瞬間も、私たちは無意識に自分のニーズを大事にしようと頑張っています。

それが攻撃的な形で出てきてしまうこともあるかもしれないけど、それでも私たちは大事にしたいことを満たすために生きています。


ぜひ、自分の中に一瞬一瞬存在しているニーズに意識を向けてみてくださいね。


それでは次回は、最後の「④リクエスト」について解説していきます。
どうぞお楽しみに!

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MIKU|大切な人にイライラしてしまうお母さんのための、自分も相手も大切に出来るコミュニケーション
いつも温かいサポートありがとうございます。 あなたにとってここが「そうか、これでよかったんだ」と思える、ふわっとしたピンク色のような場所になってくれたら。 これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。