子どもの気持ちをやさしくほりほりしてみる。
紅茶にもコーヒーにもミルクが欠かせない
コミュニケーション専門家／MIKUです。
紅茶は滅多に飲みませんが、ストレートで飲んでる方を見ると尊敬します。あの渋みがちょっと苦手なのです…
自分や相手との関係が良くなる魔法のツール
ひとりのお母さんの「息子と気持ちを通わせたい」という、強い願いから生まれたLove smart card。
NVCと[53の道徳]をベースに作成されたこのカードは、NVCの入門として使うのもおすすめです。
今日は、このカードの擬似体験をあなたにお届け！
「なんで〇〇しないの！？」
息子が学校を行き渋っていたころ。
友達とうまくいかない、なんてこともありました。
息子はAくん、Bくんと３人で仲良くしていたのですが…
息子曰く、ある時からAくんBくんだけで遊ぶようになり、話しかけてもなんか避けられる、とのこと。
「今日も挨拶したのに無視された…」
「前みたいに休み時間に遊べない」
「俺、なんか悪いことしたかなあ…」
家でずっと、ぶつぶつ落ち込んでいました。
私はそれを聞いて
「挨拶が聞こえなかっただけかもよ？」
「なんで？って聞いてみたら？」
と、アドバイスしたり励ましたり。
息子の笑顔が戻るよう必死でしたが、息子の返事は決まって
「そういうんじゃない…」
「ちょっと違うから…」
アドバイスしてるのに拒否する。
でも文句だけは一丁前。
そんなんで問題が解決すると思うなよ！
甘えてんじゃないよ！
と私はイライラMAXに…！
毎日繰り返されるそのやり取りにうんざりして…
私はLove Smart Cardを手に取りました。
まず、７０枚ほどある感情のカードの中から息子の感情を推測してみます。
まずはこんな感じ。
困ってたり、悲しいんだろうな。
もしかしたら寂しさもあるかもしれない。
＊
次に、ニーズのカードから「息子が大事にしたいニーズはなんだろう？」と選んでみました。
友達に仲間はずれにされたくないとか。
この気持ちをわかって欲しいとか。
もう一度遊びたいとか。
そういう思いがあるのかなーと選んでみました。
そして、息子に思い切って聞いてみました。
「もう一度一緒に遊んだり、もっと大事にされたいって思うから、辛かったり困ってたりする？」
すると息子の答えは…
「ううん。遊べないなら別にもういいんだけど、こうなってる理由を知りたい。俺が何かしたのか、そうじゃないのか。教えてもらいたい。」
つまり、息子が大事にしたいニーズはこれでした。
私が推測したものは、違ってたわけですね。
でもいいんです。
これは「正確に当てること」が目的ではなくて、相手のニーズに興味を持って、やり取りする過程が目的。
最初に私がニーズを聞かなかったら息子の言葉は聞けなかったし、
そうしたら私はきっとそのまま
「もう一度遊びたいなら声かけなきゃ！」
「無視されたって決めつけないで、誘えばいいじゃん！」
ってずーっとハッパをかけていたと思います。
そして「そうじゃない」という息子にずーっとイラついてたと思います。
息子からしたら、そりゃ「そうじゃない」わけですよ。
息子は「再び遊びたい」ではなくて、「理由がわかればそれでいい」のですから。
そしてそれからは、息子がうじうじ落ち込んでいても
「理由がわかんないと気持ち悪いよね」
「何かあったなら言ってもらえるといいね」
というふうに声掛けが変わり、息子も「そうなんだよねえ〜…」と言えるようになり。
私の的外れなアドバイスや励ましが収まったことで、息子は随分と心が楽になったようでした（笑）
最終的には小学校の卒業式、その友達と肩を組んで写真を撮っていたので、息子は自分で乗り越えられたようです。
こんなふうに「なんなのそれ！」みたいなイライラモヤモヤにも、このカードはとても役立ちます。
子供との会話が変わるLove smart cardの誕生秘話
（制作者さんの外部リンクをご覧になれます）
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