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黄金マンネ

2021.09.01
今日はジョングクのお誕生日。
もう少しで終わってしまうけど、普段は話せないジョングクへの思いを綴ってみようと思います。

前回の記事に書いたけど私がBTSという存在を認識したのは去年のこと。
音楽番組で披露してたStay Gold。
ジョングクの安定した音程と綺麗な歌声に度肝を抜かれて、あぁこの人がグループのセンター的存在なんだろうなと思った。
更にグループの末っ子と知って驚いた。
世界的人気グループのセンターで末っ子。
大きなものを背負って大したもんだなぁと呑気に思ってた。

しかしBTSにハマってタルバンを見てると、ジョングクがしっかりと末っ子だった。
お兄ちゃん達の隣で子供みたいに笑っていたり一緒にはしゃいだり、時にはぶっ飛んだことをしてお兄ちゃん達を驚かせたり…
年相応の男の子の無邪気さを感じて可愛いなと思った。
可愛い可愛いウリマンネ。
15歳のジョングクはそれはそれは破壊的に可愛くて、そりゃお兄ちゃん達も可愛がるよなぁと思った。
お誕生日にドッキリを仕掛けられて泣いてしまった姿は可哀想だけど本当に可愛くて、勝手に可愛い弟を見るような目でジョングクを見ていた。

そんな中、去年公開のBREAK THE SILENCEを映画館で見て初めてしっかりとBTSが立つ世界のその広さを目の当たりにして、言葉が出なくなった。
推しのジンさんの語りのシーンの次に心に残ったのはジョングクの語るシーンだった。

「僕には何もありません」

黄金マンネと呼ばれるジョングクがそんな風に自分のことを語ったことに衝撃を受けたと共にどうしようもなく寂しくなった。
自分のことを欲張りで子供みたいだと言うジョングクに「そんな事ないよ」と言いたくなった。
どうしたらジョングクはジョングク自身のことを認めてあげられるんだろうか。
私は私が出会った時からの彼らしか知らないから、その以前のことはコンテンツとして残してくださっている映像や記事からしか知ることができないからあくまで想像でしか語れないけど、音楽を通して色んなことを覆してきたからもっと自惚れてもいいんじゃないかと思うのに、当の本人はまだ霧の中を彷徨いながら進んでるような気がした。
いつでも自信満々でパフォーマンスしていると思ってた彼が私には到底理解できないくらい大きく重いものを背負いながら自分自身と向き合って悩んで戦っているんだと思うと、呑気に黄金マンネかぁ〜すごく恵まれてきたんだなぁなんて思ってた自分の目が節穴でしかなくてすごく恥ずかしくて情けなくなった。

私はBTSを、ジョングクを全然知らない。
表面上の部分にしか目を向けていなかったことをブレサイを通して痛いほど思い知らされた。



それからすぐだったか、「BEHIND THE SCENE ~僕たちが一緒なら砂漠も海になる~」というBTSの写真集を買った。
とにかく彼らのことを知りたい、どんな人手どんなことを考えて、どんな風に今を生きてるのか。
スイッチが入った途端そこから抜け出せなくなる私はとにかく知りたいという気持ちに駆られて様々なコンテンツを漁りまくっていた。
そんな時に出会ったこの写真集には等身大の彼らの気持ちがたくさん綴られていた。

僕は誰かの大切な人になりたいし、みんなにとっての永遠の歌手になりたい。
絶対に離さない。離れていったら僕が追いかけていきます。
まだその方法も、それが通用するのかも分からないけど、
離さないようにきっとジタバタすると思う。(JUNGKOOK)

ジョングクのこの言葉にぶわっと熱いものが込み上げた。
上手く言葉に表せる自信がないけど、ブレサイの中でナムさんが離れていく人もいるといったニュアンスのことを言ってたので、実際たくさん出会いも別れも経験してきたからこそある程度のところでぐっと我慢しながらも仕方ないものとして受け入れるしかないんだろうなと、去るものは追わずではないけど言い聞かせるしかない出来事もあって当然だと思う。
そんな中でジョングクがこんなにも強烈な想いを抱いていることに驚いてしまった。
でもジョングクにとってはそれが当たり前というか…
15歳の時に1人で釜山からソウルへと上京してきたジョングクが見てきたものはBTSとARMYで、彼はその他の世界を知らない。
ジョングクの見ている世界を私は知れないのと同じように、ジョングクもまた私達が見てる世界を知らずに生きている。
ジョングクにとっての世界はBTSとARMY。
そんな彼の中の世界から誰かが去っていくということは、彼の中の世界の一部が崩れ落ちてしまうのと同じなんじゃないか。

自分の話になってしまうけど、私は人との別れとかに対してすごく冷めていると思う。
今まで喧嘩してそのまま話し合うことも無く別れた友達もいれば、ある日突然態度が急変化して一方的にハブられて訳が分からないまま一生関わることがなくなってしまった人もいるし、自らもう無理だと思ってバッサリ切り捨ててしまった人もいる。
たくさん色んな人と出会ってその中でたくさん別れも経験してきたからこそ、離れていく人に対してどうにかしたいという気持ちを仕方がないという気持ちが追い越してしまう事があまりにも多くて、そういうものだから仕方ないと諦める事ばかり。
だからこそ私なんかよりすごい規模で出会いも別れもあるBTSのジョングクが、ファンに対して「離さない」とはっきり言葉にしていることに、なんだかよく分からない感情でいっぱいいっぱいになった。
人って移り変わるものだし、むしろそうやって生きていくものだと思う。
アイドルである彼らは特に時代の流行だとかそんなものもあるから周りの人達の環境もそうだし、ファンだってもちろんそうだと思う。
10年以上愛してやまないバンドの世界のファンだって、曲が出る度に「昔の方がよかった」と言って離れる人もいるし、ファン同士がマウント取って潰し合いしてるところも見た。
BTSもきっと例外じゃないと思う。
それでもジョングクのこの言葉が世界中のファンに対してというより、一人一人に一対一で言い聞かせているような感覚になった。
恐ろしいくらい純粋で真っ直ぐなその信念に気圧された。

さらに読み進めていって、思わず泣いてしまった部分があった。
パンPDが辛いことはないかとメンバーに尋ねた時のジョングクの言葉。

一緒に暮らすメンバー達が辛いことが、唯一の辛いことです。
他のことは全部よく分かりません。
みんなが辛そうにしているのを見るのが1番辛いです。
みんなが辛いことがなくなって欲しいです。

泣きながらそう話したジョングクを見てパンPDもメンバーも全員泣いたというエピソードで、私も泣いてしまった。
そこから生まれた曲が「Begin」だけど私は今だにあの曲をまともに聴けない。
それくらいこのエピソードが残した印象があまりにも強烈だった。
ただ末っ子だから可愛がっているのではなく、自分のことより他の人のことを想うどこまでも純粋で優しいジョングクだからこそお兄ちゃん達も愛おしくてたまらないんだろうなと、そりゃこんな愛くるしい子は愛さずにはいられないと思った。

テヒョンのおばあさんが亡くなったことを報告したライブでも涙を流しながら一生懸命話すテヒョンの傍らでジョングクは顔を覆って泣いていた。
ホビちゃんのセンイルにサプライズでご家族からのメッセージビデオを見ながら泣いているホビちゃんと共にジョングクも泣いていた。
ライブ直前の怪我でパフォーマンスに参加できず、1人で椅子に座りながら泣いてたこともあったし、パフォーマンスに満足できず涙したこともあった。
ARMYからのスローガンやサプライズ、さらにライブ終盤でもジョングクが涙を流す姿をたくさん映像の中で見た。
涙脆いジョングクはきっと、誰よりも感受性が豊かで自分の気持ちに素直で、いつだってメンバーやARMYの気持ちに寄り添ってくれるからこそ自分に対してすごく厳しい人なんだと思う。
そんなどこまでも真っ直ぐで純粋で優しいジョングクがたまらなく愛おしいし、一生懸命なジョングクに応えることでジョングクにとって自分を認めてあげられるための1つの理由になれたらいいなぁと思う。
大好きなジョングクだからこそジョングクが自分自身を愛せるように、距離は離れていても例えできることが些細であろうがその方法を一緒に見つけたい。

BTSの黄金マンネ、チョンㆍジョングク。
なんでもできるスーパーマンネ。
だけど覗いてみると彼も年相応の青年で、純粋で真っ直ぐで優しさに溢れた普通の青年。
いつだってARMYのことを考えてくれて、ARMYに宛てた手紙を読んで感極まって泣いてしまうくらいARMYを愛してくれるジョングク。
ARMYは幸せじゃないとダメと言ってくれるジョングク。
誕生日の0時を回る前からVライブで一緒に過ごすことを選んでくれて、曲を一緒に作ってくれて、たくさん歌を聴かせてくれるジョングク。
Mikrokosmos…何度も聴いているのにいざ歌ってるのを見ると涙が止まらない。
日本語の曲も、もう聞けないと諦めてた曲もたくさん聴かせてくれて、9月1日は世界中の誰よりも幸せになって欲しいのにそれ以上の幸せをくれたジョングク。
本当にどこまで優しいんだ…。
そんなあなただからこそ愛さずにはいられないのは、果たしてジョングクに伝わってるのかな。

生まれてきてくれてありがとう。
BTSの黄金マンネになってくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
これからもずっと一緒にいよう。
ムラサキするよ。

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