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2022年4月からのおすすめ新番組(ラジオ篇)10選

前回はテレビ篇ということで、今回は2022年4月から始まるラジオの新番組を取り上げます。

実はテレビ以上にラジオの新番組情報は、なかなか告知のタイミングがわかりにくいメディアなのです。

4月の新番組情報が3月末に発表されるなんてこともよくあります。

今回もじっくり調べた情報を皆さんと共有いたします。みんなで声のメディアを楽しみましょう! 


※概要は各公式サイトの内容を適宜抜粋・改変しています。

※基本的には「radiko.jp」や「NHKラジオ らじる★らじる」から気軽に聞ける番組を中心にまとめています。


1:「ニュースで学ぶ『現代英語』」


【放送日時】NHKラジオ第2(月~金曜) 午前9:30~9:45(再放送もあり)

【公式サイト】https://www2.nhk.or.jp/gogaku/gendaieigo/

【概要】「現代英語」とは、世界で実際に使われている英語です。最新の英語ニュースを通して、生きた英語を身につけましょう。日本や世界の動きも学べる一挙両得の講座です。

(公式サイトより引用)

【コメント】4月と言えば語学を学ぶ時期。NHKの語学テキストも4月号が一番売れる、とのこと。さて、なにから始めようと考えている方はぜひこの番組を。「ニュースを通して英語を学ぶ?普通じゃん」と思われるかもしれません。

しかし、この番組が圧巻なのは公式サイトの詳し過ぎる英文スクリプト。単語や構文、ニュースの背景も丁寧に解説する構成を一目見たら、「え、これ……無料で良いの?」と思うこと間違いなし。ぜひ一度公式サイトへGO!


2:「アニメ・ステラー」


【放送日時】NHKラジオ第1(火曜日)午後8:05~8:55

【公式サイト】https://www.nhk.jp/p/animestellar/rs/9VX2K7KN1K/

【概要】日本が誇るアニメ文化について、その独特の発展の秘密を掘り下げるとともに、未来に語り継ぎたい作品についてじっくり語り合う番組です。

(公式サイトより引用)

【コメント】ラジオにおいてアニメを語るのは非常に難しいと思います。ラヂオには映像がないからです。オタク的な知識を披露しあう番組は多々ありますが、文化の中のアニメということを考えた時に「アニメ・ステラー」は非常に参考になる気がしました。
作品に関係する声優やプロデューサーをスタジオに呼んで、話を聞く構成が魅力的です。


3:「アーサー・ビナード ラジオ ぽこりぽこり」


【放送日時】文化放送(土曜日)午後18:00~18:30

【公式サイト】https://www.joqr.co.jp/qr/program/arthur/

【概要】詩人のアーサー・ビナードが出演するラジオ番組。アーサーの敏感なアンテナがキャッチした世の中の「森羅万象」さまざまな「こと」、「もの」、「ひと」を独特の視点でフォーカスします。毎回毎回の放送で新しい発見をリスナーにお届けします。

(公式サイトより引用)

【コメント】詩集『釣り上げては』やエッセイ『日本語ぽこりぽこり』などの著作がある詩人アーサー・ビナードが出演するラジオ番組。どういう視点で詩人が物事を見ているのか学べることがきっと多いはず。


4:「現実と向き合う政治理論 」


【放送日時】ラジオ放送大学(日曜日) 午後18時00分~18時45分

【公式サイト】https://bangumi.ouj.ac.jp/v4/bslife/detail/89310201.html

【概要】分析的政治理論を中心に、現代の政治理論の概要を提供。理論の説明に関して、現実の諸問題を取り上げ、実際に理論が適用されている事例から、政治理論の営みを理解できるようにする。

(公式サイトより引用)

【コメント】放送大学で最新の政治理論が学べるってご存じでしたか?放送大学を受講している方は当たり前のように「いや知っているよ」と答えると思います。
しかし自分の場合、放送大学を聞き始めたのはここ2、3年ほど。シラバスが探しにくいし、どうやって聞くのかよくわからないしと躊躇していました。
それが一回政治史のラジオを聞いただけで一気にハマった次第です。本番組もロールズ、福祉国家、リベラリズムなど現代政治学の有名な議論を一から学ぶ構成。いま政治理論を学ぶとはどういうことなのかが着実に身につくと思われます。


5:「原初から/への思索-西田幾多郎とハイデッガー」


【放送日時】ラジオ放送大学(日曜日)午前06:00~06:45

【公式サイト】https://bangumi.ouj.ac.jp/v4/bslife/detail/15592812.html

【概要】西田幾多郎とハイデッガーは、激動の20世紀を代表する世界的哲学者である。彼らはそれぞれ、東洋と西洋の精神的伝統に深く根差す一方、現実世界の動きを受け止めて独自な思索を展開した。両者が生前直接に交わることはなかったが、それぞれが独立に、かつ同時代的に展開した思索には、様々な興味深い重なりが認められる。

(公式サイトより引用)

【コメント】西田幾多郎は書籍を読んでいても、なかなか議論が捉えにくい部分が多数。端的に言って非常に難しい。これは、使用する用語がとらえにくく、問題点がどこにあるのかがわかりにくいために生じるんじゃないか、と。それはハイデッガーも同様。その二人を重ね合わせてレクチャーをするというので、きっとわかりやすく教えてくれるはず。タイトルの「から/への」のスラッシュに興奮しますね。


6:「西洋哲学の根源」


【放送日時】ラジオ放送大学(金曜日)午前06:00~06:45

【公式サイト】https://bangumi.ouj.ac.jp/v4/bslife/detail/17401724.html

【概要】古代ギリシア哲学は西洋哲学の原点として「哲学(フィロソフィー)」のあり方を示し、今日まで大きな影響を与えてきた。その歴史と哲学者たちの考えを学びながら、哲学の基本的な考え方を整理していく。まず、1100年にわたるギリシア哲学史を概観した上で、10の問題系(筋)をめぐる多様な見方とそれらの関係を検討する。

(公式サイトより引用)

【コメント】2021年に出版された『ギリシア哲学史』が評判を呼んだ納富 信留が担当講師。ギリシア哲学がどう受容されてきたかを丁寧にレクチャーしてくれるので、古代中世の哲学の道筋がかなりわかりやすくなるはず。

あ!言い忘れてましたが、放送大学のラジオ講座は7月や3月に過去回を一気に放送することがあります。一回目を聞き逃しちゃったよーとお困りの方は要チェック!


7:「カルチャーラジオ 歴史再発見「“鎌倉殿と13人”から始まる幕府の歴史」


【放送日時】NHKラジオ第2(火曜日)午後8時30分~ 9時00分

【公式サイト】https://www4.nhk.or.jp/P1927/

【概要】日本の歴史は基本的に穏やかですが、武家政権が未熟だった鎌倉時代は例外です。講座では、源頼朝の死後、北条家が執権を握っていく様子から150年続いた鎌倉幕府滅亡までを、争いごとや政策を見ながら解説致します。

(青山NHKカルチャーセンターのサイトより引用)

【コメント】絶好調の大河ドラマ「鎌倉殿と13人」。
その歴史的背景をもっと学べる全12回の講座。NHKカルチャーラジオは東京青山のNHKカルチャーで教えている講座をパッケージングしたもの。通常受講すると、●●万円かかるものが、なんとラジオでは無料で聞けちゃうんです……。ぜひこの機会にカルチャーラジオを盛り上げましょう。

※聞き逃しても、しばらく公式サイトで聞くことが可能です!


8:「カルチャーラジオ 芸術その魅力:小松亮太のタンゴ入門」


【放送日時】NHKラジオ第2(水曜日)午後8時30分~ 9時00分

【公式サイト】https://www4.nhk.or.jp/P1928/

【概要】タンゴにまつわる多くの俗説と実際を比較することから始め、編曲(アレンジ)、楽器、ダンス、歌、モダンタンゴ、日本のタンゴ、そしてダンスなど、様々なテーマに沿って解説します。

(公式サイトより引用)

【コメント】タンゴと聞くと、ピアソラ&あんな感じの曲調の音楽と思ってしまうけれど、実態はもっと多種多様。むしろピアソラが異端児だった……。
そんなことを、2021年7月放送「クラシック音楽館」の特集「生誕100年 ピアソラの世界」で教えてくれたバンドネオン奏者:小松亮太。今回のラジオでは、時間がたっぷりあるので、もっともっと深いところまでお話をしてくれそうな気配あり。

※NHKカルチャーラジオは聞き逃しても、しばらく公式サイトで聞くことが可能ですが、この番組に限っては1週間という制限があるみたいなので要注意。


9:「カルチャーラジオ 文学の世界:作家と旅するイタリアの街」

【放送日時】NHKラジオ第2(木曜日)午後8時30分~ 9時00分

【公式サイト】https://www4.nhk.or.jp/P1929/

【概要】コロナ禍で旅行もままならない日々のなか、居ながらにしていつでも自由にできる旅がある。かつて訪れた町やまだ見たこともない町を、書物のなかで旅することだ。この講座では、日本人にとって永く魅力のつきない国のひとつであり続けてきたイタリアの町を、おなじみのローマやヴェネツィア、ミラノだけでなく、北から南まで、作家たちがどう生きたか、どう描いたかを、作品の魅力を味わいながら旅していく。

(青山NHKカルチャーセンターのサイトより引用)

【コメント】自分の興味関心ゆえ、NHKカルチャーラジオのなかで毎回楽しみにしているのが「文学の世界」。今シーズンはイタリア文学者の和田忠彦が担当ということで期待値も最上級。なんといっても、ウンベルト・エーコ、イタロ・カルヴィーノ、アントニオ・タブッキなどの翻訳を手掛けてきた御方。多くの作家が小説の舞台に選んだイタリアの街を、小説の風景と重ねあわせてレクチャーしてくれるとのこと。

※聞き逃しても、しばらく公式サイトで聞くことが可能です!


10:「カルチャーラジオ 科学と人間:歴史と暮らしを変えた化学」

【放送日時】NHKラジオ第1(金曜日)午後8時30分~ 9時00分

【公式サイト】https://www4.nhk.or.jp/P3065/

【概要】化学の発見がどう私たちの生活を変えたのか、歴史の局面でどのような影響を与えたのかを、発明の裏にあった化学者のエピソードなどを交えながら解説します。講師は東京大学非常勤講師の左巻健男さん。

(青山NHKカルチャーセンターのサイトより引用)

【コメント】『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』『身近な科学が人に教えられるほどよくわかる本「朝起きてから、寝るまで」のサイエンス』など歴史的な経緯も踏まえて、理科(化学)をわかりやすく解説することに定評のある左巻健男さん。

歴史を学ぶといったときに、自分の興味ある所から入っていくと学習効果は何倍にも広がります。特に最近では理科的な知識(気象、化学、発明など)をもとに世界史を論じた本が多いので、このレクチャーを聞いておくといろんな本を読みやすくなるかも!

※聞き逃しても、しばらく公式サイトで聞くことが可能です!


以上です。

他にもいくつか気になる番組はあったのですが、10個とキリが良いのでここらあたりで打ち止めにします。

また実際に聞いていくうちに気になる番組が出てきたら、noteで紹介するつもりです。

好評ならば、10月からの新番組(改編期)のタイミングで再度まとめてみようと思うので応援よろしくお願いします!

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