ダサかった。
#ファッションが好き ってタグの記事募集を見つけた。
これに書くってどうよ?(一応現場の人間だから。)とも思いましたが、せっかくなので黒歴史を発表する場として使わせていただこうかと。
私、一応アパレルメーカーで働いているんですが、マネキンに服を着せているとスタッフさんから「センス良いですよね」って褒められます(どや顔)
私、センス無くって・・・。顔を曇らせるスタッフさんに対して「私、センスなんて無いですよ。ずっとクソダサでした。(きっぱり)」と、褒められた時よりも2倍ぐらい増しのどや顔で返事をします。
ええ、クソダサでしたよ。服に興味が無かったので。(こら)
多分、服屋に就職しなかったら、そのままクソダサで今も生きていると思います。今もおしゃれか?と聞かれたら、まあそれなりに。。と答えるのが精一杯な感じではありますが。
それでも「それなりに」と答えられるようになったのは、たくさん知識をつけたから。色彩を学び、カラーコーディネーターを学び、パーソナルカラーを学び、素材を学び、ファッションの背景を学んだんです。
仕事ですから。(職人気質)
元々、知識欲が旺盛だったのと心配性だったのも学ぶ事に拍車をかけたかもしれません。
知識を手にしたら、服を見るのが楽しくなった。何故かというと似合うものがわかったからなんです。そして、一番びっくりした変化は「自分が好きな服」がわかった事。
そう、ファッションに興味が無かった時の私は「自分が好きな服」がわからなかったんです。
なんとなく流行っている服をなんとなく買っていた。そのとき、服に対してときめきもドキドキも無かった。なんなら安ければ安いほどいいとすら思っていた。服にお金をかけることに意識がなかった。コンビニでペットボトルのお茶を買うように服を選んでいたんです。
さらに私の場合、好きな服は似合う服とはちょっと違う。知識がそれを助けてくれてそれなりに見られるように着こなせるようになった。
詳しく言うと、私は上半身が華奢で下半身が大きい骨格診断で言うと「ウェーブ」タイプ。ええわかってる。ひらひらふわふわが似合うこと。
でも私が好きなのは、メンズライクなかっこいい服なのですよ。私は自分に自信が無い。そんな自分を鼓舞し武装するための服が好き。それでいいと思っています。
素材を選び、形を選び、バランスを取ることで好きな服をそれなりに似合うように克服出来ているのは、知識のおかげだと思っています。
好きな服をお店で見つけたとき、もうドキドキが止まらなくなる。その瞬間はときめくという表現が本当に合う。服に一目惚れするのです。息が浅くなり、視線は釘付けになり動きが止まる。
ああ、なんなのこの素敵な服は!!!
余談ですが、何故かそのとき私は値段を見る前に「このくらいの値段かな?」と考えてから見る。大体当たっているのですが、自分の知識が間違っていないような気がしてホッとする瞬間だったりします。
好きな服がわかった私は、お買い物に行く度にこんなドキドキを体験出来る幸せをかみしめています。お金がなくて即決出来ない時は切なくて落ち込みます。いつか一緒になれる為に頑張って働こう!!とも思います。
私は店頭で接客するのがものすごく好きなのも、お客さまに「自分の似合う服」と「自分の好きな服」を知って欲しくて。そして自分の好きな服を自分の似合う服にするお手伝いが出来ることが心底楽しい。私にとって世の中で一番気持ちが上がる瞬間かもしれません。
クソダサだった私が、知識という武器を手に入れ、お客さまに服がどれだけときめく存在か伝えられるなんて、説得力マシマシでしょう?センスは後付け出来るんですよ。
これからも私はクソダサだった過去を披露しながら、好きな服を買い、お客さまを素敵にするお手伝いを全力で楽しみたいと思っています。
ファッションが苦手な方、おしゃれ。と聞くとぞわぞわする方。
安心して、私と服にときめきましょう。(何の話??)
お片付けのこんまりさんが「ときめく」を基準に服を処分する。という話を聞き、家にある服を一枚一枚「ときめくか?ときめかないか?」確認したところ
全部ときめく。
ということで、当分服は減りそうにないです。
早く大きなおうちに引っ越せるように頑張らねば。