鰯と柊 終了感想
END1
両生存です。
えー、、、
それなのにお通夜状態です。
なかなかに辛いお話すぎました、、、
ネグレクトを受けて育ったHO1夢來とHO2撫子はそれぞれ傷を負い成長していきます。
防衛本能から、意思を主張しないことで自分自身を抑圧してきた夢來は、幼少期に授かった「祈るだけで相手を消してしまう特殊能力」により、教祖として崇められる。教団を導くものとして。
一方撫子は、ネグレクトにより身体的にも精神的にも多くのものを奪われており、心の支えである夢來だけは奪わせないという、異常な固執を見せるキャラです。
二人が望んだのは、人として、当たり前の、普通の幸せ。
人を消すことに今まで目を背け、他人事のようにしてきた夢來。血で染まり、それでもなお正当化して夢來を守る自分を護ってきた撫子。
普通の幸せなど訪れるはずもなく。
現実と直面して、それでも二人が決断したのは、罪を背負い、人として生きる選択でした。
きっと死んでしまったほうが、神となったほうが、二人共楽な、幸せな未来だったんだと思います。
ネグレクトからはじまり、負が負を呼び、誰も救われない終わりのお話。
こんな胸糞で美しいお話。引きずらないほうが無理なんだよ。
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