イエスと共に歩む信仰
今日は使徒の働き4章から、私たちの信仰生活について重要な教訓を学びたいと思います。
1. イエスと共にいることの力
使徒の働き4章には、ペテロとヨハネが権力者たちの前で大胆にイエス・キリストについて証しをした出来事が記されています。
ここで注目すべき点が二つあります。
ペテロとヨハネの「大胆さ」
彼らが「無学な普通の人」であったこと
権力者たちは、なぜこのような普通の人々が、自分たちの前でこれほど大胆に語ることができるのか不思議に思いました。その答えは、「彼らがイエスとともにいた」ということでした。
これは私たちに何を教えているでしょうか。イエスと共に歩むことで、私たちの人生は変えられるのです。学歴や社会的地位、才能の有無に関係なく、イエスと共に歩むことで、私たちは想像もつかないような力を得ることができるのです。
2. 信仰の試練に立ち向かう
ペテロとヨハネは、権力者たちから「イエスの名によって語ることも教えることも一切してはならない」と命じられました(使徒4:18)。これは彼らにとって大きな試練だったに違いありません。
しかし、彼らはこう答えました。
この応答から、私たちは信仰の試練に直面したときの態度を学ぶことができます。
神の権威を人間の権威よりも上に置く
自分の信仰に基づいて行動する勇気を持つ
同時に、相手の判断を尊重する
私たちも日々の生活の中で、信仰のゆえに困難な選択を迫られることがあるかもしれません。そのような時、ペテロとヨハネの態度を思い出し、勇気を持って信仰に立つことが大切です。
3. 失敗からの回復
ペテロの人生を振り返ると、彼が常に完璧だったわけではないことがわかります。イエスが捕らえられる前、ペテロは「命を捨ててでもあなたについていきます」と宣言しましたが(ヨハネ13:37)、実際にはイエスを三度否定してしまいました。
しかし、イエスの愛と赦しによって、ペテロは立ち直り、ここで見るように大胆な信仰の証人となりました。これは私たちに大きな励ましを与えてくれます。
私たちも失敗することがあります。しかし、イエスの恵みは私たちを癒し、再び立ち上がらせてくれるのです。完璧な人生など存在しません。大切なのは、失敗したときにイエスのもとに立ち返り、その恵みによって新たに歩み始めることです。
4. 信仰の証人としての生き方
ペテロとヨハネの態度から、私たちは信仰の証人としての生き方を学ぶことができます。
人の目を恐れずに神の真理を語る
しかし、相手の判断を尊重し、強制しない
自分の経験したイエスの恵みを分かち合う
私たちは、日々の生活の中で様々な形でイエスの証人となることができます。それは必ずしも言葉だけではありません。私たちの態度や行動を通して、イエスの愛を示すことができるのです。
5. 共同体の中で成長する
最後に、この出来事の後、ペテロとヨハネは仲間のところに戻り、起こったことを報告しました。そして、彼らは共に祈りました(使徒4:23-31)。
これは、信仰の旅路において共同体の重要性を教えています。私たちは一人で歩むのではなく、互いに支え合い、励まし合いながら歩むのです。教会という共同体の中で、私たちは共に祈り、神の言葉を学び、互いの証しを聞き、成長していくことができます。
おわりに
私たちの人生には様々な困難や挑戦がありますが、イエスと共に歩むことで、私たちは想像もつかないような力を得ることができます。日々の生活の中で、イエスとの関係を深め、その恵みに信頼しつつ歩んでいきましょう。