キリストの使命
私の様子については、主にあって愛する兄弟、忠実な奉仕者、同労のしもべであるティキコが、あなたがたに一部始終を知らせるでしょう。
私がティキコをあなたがたのもとに送るのは、あなたがたが私たちの様子を知り、彼によって心に励ましを受けるためにほかなりません。
また彼は、あなたがたの仲間のひとりで、忠実な愛する兄弟オネシモといっしょに行きます。このふたりが、こちらの様子をみな知らせてくれるでしょう。
私といっしょに囚人となっているアリスタルコが、あなたがたによろしくと言っています。バルナバのいとこであるマルコも同じです。――この人については、もし彼があなたがたのところに行ったなら、歓迎するようにという指示をあなたがたは受けています。――
ユストと呼ばれるイエスもよろしくと言っています。割礼を受けた人では、この人たちだけが、神の国のために働く私の同労者です。また、彼らは私を激励する者となってくれました。
キリストの使命
同労者のティキコ、オネシモ、マルコ、ユスト。
キリストの恵みによって救われ、贖われたものとして、どんな状況にあっても、使命を果たし続ける。
収穫がない、評価がない、やめたくなるときはたくさんある。
しかし忠実な奉仕者というのは、贖われたものとして、救いの恵みに感謝しながら続ける者である。
イエスが祭司長、律法学者に引き渡され、十字架につけられ、3日目によみがえる。それを弟子たちに伝えたとき、誰が一番偉いか、を論じた。弟子たちの母も出てきて、息子を御座の右に、と訴えた。
あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい。
状況を知り、祈る
どういう困難にあっているのか、迫害にあっているのか。
キリストの体である教会は、パウロの獄中にある困難な様子を知りながら、共有する。
一つとされるだけでなく、他の町の状況、クリスチャンの様子を聞いていくことが励ましとなる。
状況を知るから、祈りが具体的になる。
状況を知るから、痛みを分かち合える。
病気、災害、紛争。
思いを共有していくとき、キリストの愛に基づいて、教会は成長する。
オネシモは主人であるピリポのところから逃げた。
その後改心し、キリスト者となった。
コロサイの教会を訪ねようとしたティキコとオネシモ。
パウロにとって忠実で、愛する兄弟と言われ、仲間と言われている。
アリスタルコはマケドニアのテサロニケ出身。
使徒の働きを見ると、アルテミス神殿の模型を作っていた人たちを中心に騒動が起こっていたが、その際アリスタルコはパウロとともにいて、劇場の中に連れて行かれた。
しかし彼は騒動によって混乱させられたにもかかわらず、パウロとともに囚人としてローマまででかけていく。
逃げずにとどまっていこうとする姿勢。
それが教会にとって大きな励ましとなる。
マルコはバルナバのいとこ。
クレネ島の町々を周りながら伝道した。
第1回の伝道旅行でマルコは途中でエルサレムへ帰ってしまった。
第2回の伝道旅行の際にはパウロとバルナバは反目し、それぞれの道を歩んでいく。