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肛門日光浴、やるぞ絶対に
ネットの海でサーフィンしていたある日、とある衝撃の記事を発見した。
「肛門日光浴」…?
これはアメリカのとあるインフルエンサーが広めたものらしく、いわく1日30秒間肛門を直射日光に当てるだけで体のエネルギーを高め、快眠をもたらし、クリエイティブになる作用があるという。すげえ漠然としているな…。
とはいえ美大生としてはクリエイティブという単語にはついつい反応してしまう。
気になって肛門日光浴について色々調べてみたが、やはり、案の定、肛門日光浴のメリットは医学的根拠には乏しいということがわかった。むしろ弱い粘膜部分を直射日光に当てると皮膚がんになるリスクも高まるという。
なるほどね。まあね。そりゃそうよ、所詮ネーミングのインパクトだけで話題になったようなトピックですから。
な〜んだよ。がっかり。
…。
でもさ…。
肛門日光浴ってめっちゃ気持ち良さそうじゃない?
めちゃめちゃやってみたいんだけど。健康不健康とか関係なく、大股ぱっかーんって広げて肛門お天道様におっぴろげるのってめっちゃ開放感ありそう。死ぬほどやってみたい!
よし、やろう
こういう謎の行動力を発揮するのが美大生である。そしてとある晴れの日、早速肛門日光浴をするべく私は出かけることにした。
…。
…どこへ?
よくよく考えれば、この法治国家の日本において肛門をさらけ出して良い場所など存在しない。
サウナとか銭湯か?とも思ったけど普通に室内だから日光は無いので、ただ高温の密室で肛門を丸出しにするだけの謎の儀式になってしまう。何かが召喚されてしまいそうなのでサウナはやめた。
じゃあ、近所の森林公園とか?幸いにも私の住む相模原には自然が多く、人目につかないような森林公園も多く存在する。人通りの少ない所を選べばぶっちゃけバレない。
でも万が一見つかったら…?
私は「相模原の肛門おじさん」という妖怪として語り継がれることになってしまう。それだけは避けたい。
じゃあもうダメじゃん。
六畳一間の自分のアパートで窓に向かってやろうと思ったが、私は向かいのマンションにすむおばちゃんと仲良しなので、もし見られたら最悪すぎる。ついにおかしくなったか美大生、と思われるだろうし、もし今度鉢合わせて会話するタイミングがあったらいちいち私の肛門がフラッシュバックして会話どころじゃないだろう。
結局、現代の日本に肛門日光浴ができるスポットは存在しないということがわかった。
もしやりたいという人がいたら、日本アルプスの雄大な山々の中でやるとか、絶対に人目につかない場所でやるのがいいだろう。
まあ、そんな感じです。でも、いつかやってみたい。肛門日光浴。