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お受験
娘が昨年から偏頭痛を発症した。
雨が降っている7月の朝、出かけようとして駅まで行って、特急電車を待っていたカフェで突然「目の前にモザイク模様みたいなのが見えて、気持ち悪い」と言って、顔色が悪くなった。
…なんだこれ?旦那が倒れた時と同じような、胃をギュッと捕まれるようなイヤな予感がして症状を調べると、脳神経外科っぽい感じだった。検索すると、歩いてすぐ行ける場所に脳神経外科のクリニックがあった。
急患で診てもらおうとするも、上手く立てずに吐いてしまう。旦那の時と同じみたいじゃん。やだな。どうして私はいつもこんな役回りなんだ。
何とか診察してもらうと、
「典型的な偏頭痛ですね」と言われた。
薬を出してもらったが、吐いてしまうので飲むことも出来ない。そもそも立つことも出来ない。痛み止めの点滴を打ってくれる病院があるそうだが、こんな状況で歩けないのだから移動させることも出来ない。幸い、こんなに若くて旦那のようにくも膜下出血ということはないだろうからとその病院で横になって休ませてもらい、2時間くらい経過すると何とか起き上がって歩けるようになった。
ホルモンバランスの変化とか、気圧の変化とか、ストレスが要因だそうだ。
起き上がることはおろか、何かを口に入れることも出来ないぐらいのなんて知らなかった。
その後、別の病院2軒で脳の血管も撮影してもらい、異常無しとのことだったのでひと安心。漢方を処方してもらったり、乳製品を減らしたりして少しづつ、酷い発作が起きないように出来ているが、先日娘の定期テストの日にまた頭痛で起き上がれないことになり、テストを1日おやすみした。
テスト勉強もしていないからその後の日程のテストは、今までに無かったような酷い成績だった。
三者面談で、先生も成績が急に落ちたことを心配していた。
ところで先日から色々な人に受験の話を聞く機会が増えた。
会社の先輩に久しぶりに会えて話した時に聞いたのは、
【家を買ったら、近所に支援が必要な同級生が居てその子が先輩の娘ちゃんと遊びたがっているが、同級生の方は手が出て暴れるタイプの男の子。幼稚園、小学校の方でも同級生の子を庇うので話が通じず、中学は私立の学校を受験して、棲み分けられたよ】ということ
娘の幼稚園時代からのママ友から聞いた話では、
【親の言われるままに商業高校に行ったが、資格が取れず、医療系の専門学校に行き、東京で携帯電話ショップの店員として働いた。事務員の経歴も無いし、医療系の経歴も無いけど主婦として、どっこい生きてるよ】
と言って、旦那さんの給料が下がってしまった分の10万円をタイミーなどでちょこちょこと稼いでいるとのこと。
私の兄の話では、
【進学校を目指してたけど、安心するためにランクを1つ下げた高校に行った。推薦で私立の大学に通い、バブル期だったから1部上場企業にラクに入れた。】
私の同級生の話では、
【中学2年の時点で受けるテストの成績で、入試を受けられる学校が決まるシステムだったから、第1志望の高校に挑戦することすら出来なかった。その当時は学区という縛りがあった】
私の体験はというと、
【転校生だったから舐められたくない思いと、嫌いな同級生に勉強だけでは絶対に負けないという気持ちから、1日8時間くらい勉強していた。そこで県内1番の進学校に行こうと思っていたが、学校の先生になりたいわけではないし、勉強についていけなくて苦しくなるより、余裕をもって受かるところでいいやとレベルを下げた高校へ行った。しかし、短大で情報処理系に進むと、簿記がさっぱり分からない。商業高校で簿記などを学んだ子はやはり簿記は簡単に単位をとっているのをみて、普通科の高校で学んだ化学のモルの計算とか、数学のサインコサインタンジェントとか、意味無かったなーと思うのだ。
就職しても、高卒入社で簿記の資格をとっている上司の大野さんは、経理で左手で電卓を今まで見た人の中で最速に打ち、午前中に仕事を簡単に終えて、私の仕事まで手伝ってくれ、定時に毎日帰っていた。東京大学や京都大学卒業のおじさんA,Bが全く役に立っていない中、簿記が出来るってすごい!】(大野さんの話はまたそのうちにします)
という体験だった。
そんなわけで、夏休みに入り、娘の高校を決めるにあたり、様々な学校の体験授業等に行ったのだが、結局は中学校としては県立高校を受験させて、私立の高校は滑り止めとして受験するパターンがほとんどだということだ。
山口県、神奈川県、静岡県、東京で経験した、世代も地域も違う人達の話を聞いてみたときにでてきたのは、【社会にでてからすぐに役に立つ勉強を高校でいかにできるか】が大事だなぁということだ。
予知予言ができる方の話では、娘世代が社会人になったときには、1人につき3つぐらいの仕事を掛け持ちしているそうだ。
実際、ママ友も既に「主婦」「エステ」「時間制・短期間のバイト」とやっている。
今の受験の得点の制度なども、県によっても全く違っているようで、
娘の場合、中2~中3の2学期まで(5段階評価)とそれぞれの教科のABC判定を数値化したもので、なんだかよくわからない計算式で計算したものを内申点として、その内申点と実際の受験で5教科でとれた点数で計算するらしいのだが、内申点と実際のテストの点数を重要視する割合はそれぞれの高校によって違うという…
また、転校をたくさん経験した人生だからわかるのだが、よくよく考えてみれば、同じ日本に住んでいるのに、教科書の出版社が複数あるのも変だ。
高校を卒業したらすぐに働けるぐらいの知識が身につくように、
色々な資格がとれる高校を受験してみたらいいと思う旨を娘に伝えると、
中学校の校長の推薦入試という形で行ける私立の高校があったので、
少し遠いけれども、旦那と一緒に住んだ街に近いので、頑張って早起きする!といっている。
ゆくゆくは私も実家をでて、この学校の近くに住みたいなと考えている。
受験って何なんだろうね。