にんにくの許され感

先日電車に乗っていてうつらうつらしていたところ、ツンとした刺激臭に思わず目が醒めました。
この臭いは……にんにく口臭……!

電車の中で漂ってきたら嫌な匂いランキング上位を常にキープするこの臭い。
一度遭遇したら最後、運が悪ければ最寄り駅までお付き合いするハメになる現代の地獄です。

マスクをすれば防げる、ブレスケアで対策出来るはほとんど嘘です。
マスクをしても横から匂いが漏れ、ブレスケアを飲んでもにんにくの刺激臭がトイレの芳香剤を思わせるキツめのミント香る刺激臭に置き換わるだけで周りに悪臭を撒き散らすことになるのは代わりありません。

結局のところ、食べない以外の対策無いと言っていいでしょう。
さらに言えばすりおろしやきざみにんにくではなく、しっかり火を通したにんにくを香り付け程度に使用したものであれば撒き散らすというほど臭いは広がりません。

おそらく多くの人間が嫌な思いをしているにんにく臭、間違いなく憎まれてはいますが同時に何故か許されている感というか、迷惑をかけるのはお互い様だからいいじゃんといった空気を感じます。

食べなければ臭いは出ないはずなのに、電車やオフィス内で刺激臭を放つ人が絶えないのはそのせいでしょうか。
とはいえ、朝の電車にてスーツを着たサラリーマンや接客業の方からにんにく口臭が放たれていると、流石にちょっとお前流石にお前さぁと思わざるを得ませんが。

確かに飲食店やコンビニなどでも罪の味と言ったツラで売り出されていたりしますが、その罪は決して裁かれないんですよね。

僕はにんにくアンチ過激派のため、ネットで流れてきたレシピでにんにくチューブを使用していたらあ~~あと思いますし、ラーメンのレビューをする人間がすりおろしにんにくを入れてうまいと言っているのを目にすると脳内の芹沢達也が「すりおろしにんにくの強烈な匂いでスープの風味が吹っ飛んだラーメンを食べて旨いなどとほざく輩」とこき下ろします。

正確にはにんにくアンチというより、にんにく口臭アンチ過激派なので、にんにくは普通に口にしますが食べた翌日家から出ないとか人と会わないことが最低条件です。そしてすりおろしにんにくや刻みにんにくは口にしません。

どうしても生で食べると強く臭いが残るんですよね、にんにく。
そして、生のにんにくは美味しさの数値を固定してしまうというか、数値上昇のアイテムではなく固定の値へと上下させるものだと思うんですよね。
美味しさ20のものに入れたら70まで上がるけども、80のものに入れたら70まで下がってにんにくという異常ステータスが付与されるイメージです。
生で入れるなら生姜のほうが臭いも残らず、味も殺しすぎないので好みです。

さて、感情のままににんにくへの恨みつらみを吐露してしまいましたがこれ以上は本当に見苦しい恨みつらみが出てきそうなのでここまでにしましょう。
他者を変えることは出来ないのでこれからもマスクとガムでいつでも自衛が出来るよう心がけようと思います。
以上。

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