心理士という肩書きのベテラン噺家の話
自閉症スペクトラムの親向け勉強会に参加した
発達障害の診断が降ってから1ヶ月後
親向けの勉強会を夫婦で受講
母だけ参加される家庭が多かったけど
夫婦参加もチラホラいた
勉強会って言葉だけで眠たかった私だが
結果的には食い入るように聞いた
聞いたというか
聞けた
やってきたのはベテランの年配心理士さんで
頭がツルッとしており
説明がめちゃくちゃ上手い
話に呼吸がある
テンポがある
まるで噺家の高座みたい
めちゃくちゃ面白い
勉強会で面白いって見解は妥当かわからないけど面白い
師匠が
(もう心の中で勝手に心理士さんを師匠と呼んでいた)
言うことには
まず発達障害は個性
出来ることと出来ないことが人より極端で
円グラフにしようとすると星形になる人たち
出来ない事もあるけど
出来る事も特出することもある
記憶力が良かったり集中力が高かったり
人によるけど色々ある
それが「こだわりが強い」
という見解につながり
それが厄介であり特技になる
周りと本人の捉え方次第
これは治るわけじゃないから
付き合い方を身につけていくしかない
あとは環境
記憶力が良いから嫌な事も忘れられないから
トラウマになりやすい
数年前の診察の事まで一言一句覚えてたりするから
下手な事言えないんだよねーとのこと
色々な事に特別敏感だったり鈍感だったりする
視覚、聴覚、味覚、触覚、痛覚など
空飛ぶ飛行機の航空会社を言い当てたり
大きい音が人より大きく聞こえたり
偏食だったり
米の銘柄変えただけで食べなくなったり
ベトベトとかネトネトとか触れなかったり
ちょっと肩をたたかれただけですっごく痛かったり
ベテランの心理士噺家師匠は
これら全ての説明を
さも面白い親しい友人を
紹介するかのように話してくれ
発達障害とされた有名人の話も
たくさんしてくれた
あとは障害者本人達の
意見なんかも話してくれて
ソーシャルトレーニングが
とにかく苦痛だった人
どうしてもトラと猫の見分けがつかない人
沢山話してくれてそれも面白い
息子に当てはまるところが沢山あって
今までの謎行動の謎が紐解かれ
私たちはとてもスッキリすることができた
例えば偏食
息子はかなり偏食がある
まず生野菜は食べない
家で作ったものは食べる日と食べない日のムラがすごい
しかし給食はおかわり
外食や中食、買い食い大好き
これは味覚過敏による家庭での味付けの変化に対応できないかららしい
(毎日まるで違う味付けに感じるので冒険的になり安心できない)
しかし給食や外食などはレシピが細分化されているので毎回安定して同じ味なので安心して食べられるらしい
あとは聴覚
大きい音は結構苦手
コンサートとか連れていったけど
とくに女性ソプラノが苦手で無理で
会場をダッシュで出て行ったことがある
勿論生きづらい事が大いにあり
適切に環境を作ったり
理解してあげることが必要
勉強会が終わって夫が一言
「あいつ、やはり天才だったか…」
私も
「やはりそうか…」
敏感な事も出来ることと
出来ないことのムラがあっても良いじゃないか
むしろ良いじゃないか
素敵じゃないか
そう思った時
「むしろまわりに合わせて成長させる意味ある??」って疑問
勉強会の中でも
彼らを理解しようって話はでたけど
周りに合わせて苦手を克服する
トレーニングしようって話も出なかったし…
とまた違ったモヤモヤが発生したのでした
続く
#発達障害
#自閉症スペクトラム
#心理勉強会
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