支援級に入ってどうだった?
お久しぶりのnoteです
自閉症スペクトラムの息子が
小学校の支援級に入学して早くも半年が経つ
コロナ禍にあり行事も削減
未だ授業参観も懇談会もなく
運動会は保護者観覧不可
学校に行く用事といえば面談くらいなので
いまいち小学校の様子はわからないが
とはいえこの半年、あっという間に感じる程
思ったよりも何事もなく
「小学校行きたくない」とかも無く
とてもスムーズに過ごすことができた
息子は算数が好きになり
国語はあまり好きではないらしい
『この時の主人公の気持ちを考えよう』
とか
『なぜこの時、主人公は走り出したのですか?』などの問題に
「いや知らねえよ」と言い
『赤い鳥ことり、なぜなぜ赤い、赤い実を食べた』という文章に
「そんな事ありえる?」と突っ込みを入れていた
算数は答えは明快で1つだけなのに対して
国語は正解を出すのは複雑で明確ではない
それは凄く自閉症スペクトラム的感性だなぁと思うし
私も赤い実を食べたところで鳥は赤くならないと思う
授業は交流級(通常学級の事)へ朝学習の時間を過ごし
後は支援級で個別学習や学級活動、
体育や音楽をやっているようだ
中休みは友達と鬼ごっこしたりして遊んでいるらしい
個人面談で先生から聞く限り
学校では意外にもしっかり座って落ち着いて黙々と勉強しているらしい
反動なのか家では60秒だって真っ直ぐ座っていないし
ゲームに没頭してる時以外は10秒だって黙っていない
ギャップがすごすぎて俄に信じられないが
どうやら見栄っ張りが功を奏して
学校ではキチンとしてるお利口な息子さんなのだ
逆に家ではグデングデンのドロンドロンだ
寝転がってすごい変な体勢でYouTube観てたり
突然ソファーで三点倒立してる
さて
学校のお便りでもうすぐ就学前健康診断が行われると知った
もうそんな時期か…と僅か1年前のことを懐かしく思う
我が家は就学前健康診断より以前に自閉症スペクトラムの診断も出ており
特総(就学相談)には夏くらいに行ったので
支援級に就学するのは健康診断前に決まっていた
しかし就学前健康診断で改めて相談するお子さんも
そこで初めて支援級就学という選択肢が出てくる人も多いと思う
支援級か通常学級か通級か最終的に決定権は親にあるので
だからこそめっっっっちゃくちゃ悩むのだ
支援級は親世代が小学校に通っていた時は無かったし
発達障害自体が認知されて歴が浅いので
自分たちの経験はあまり役に立たないし
想像するもの結構難しい
前置きが長くなったがそんな訳で
我が家が支援級に入って半年間どうだったか記事にしてみることにした
クソの役にも立たないかもしれないが
暇つぶし程度に読んでいただけると幸いです
【息子のスペック】
3歳検診で区の臨床心理士紹介
4歳で療育センターで自閉症スペクトラム診断
IQ76
↓記事参考
普通の認可保育園で過ごし
年長時に1年間週1の療育に通う
↓記事参考
特総の就学相談でIQ89
「超グレーだから通常クラスでも支援級でもどっちでもアリ」
と超あやふやな判断が出て
校長先生と面談して支援級へ入学
【支援級に入って良かったところ】
①人数が少ないってやっぱり良い
息子の場合は大勢人がいる場面が苦手
息子の通う個別支援級は7人に対して先生が1人
対して通常学級は1クラス36人なので
全然違う
ちなみに教室の大きさはほぼ同じ
②自分のペースで勉強できる
学習面について
最初は個別学習ってピンとこなかったのだが
自分の進み具合で勉強を進められる
息子は今のところ通常学級から遅れているということは無さそう
支援級だと遅れが出たりするかな?と心配したが
先生の話を聞くと
個人のペースで進めるので子どもに寄っては通常学級より早く進む子もいるらしい
逆に苦手なことを先生が指摘してくれて
練習方法やおすすめの補助文具とかも教えてくれる
うちの息子は鉛筆がうまく握れなかったので
ぷにゅグリップなるものを教えてもらって使わせたらかなり改善した
③先生との連絡帳がかなり密
毎日どんな事があったのか記載してくれる
こちらからの伝達事項もやりとりしやすい
先生大変だろうな…と思うけど
その日の出来事がよくわかる
④個別指導計画が細かく決められて親はそれを把握することが出来る
これは文部科学省で義務化されていて
1人1人に個別指導計画なるものを先生が作成する
お見せ出来ないのが残念なくらい
もの凄い細かく項目わけされて
現状と課題と支援案が書かれている
計画書は個別面談の際に親に渡されチェックすることが出来る
これを見たらもう先生に足を向けては寝られない
本当に就業時間内に終わる仕事なのだろうか?
サビ残やもちかえり仕事してないだろうか?
色々心配である
それくらい細かい
⑤実は金銭的支援がかなりある
ぶっちゃけかなり助かる
良いのだろうか?と思うくらい
特別支援教育就学奨励費に助けられた
支援級に通うと学用品購入などにかかった費用を一部負担してもらえる制度がある
給食費なども減額になり一部返金された
これとはまた異なるが療育手帳を取得していない人は是非取得した方が良い
色々な施設がタダになったり割引になったり優遇があり
めちゃくちゃお得なのだ
↓記事参考
⑥PTA役員免除
うちの学校は就学中一度は役員になる決まりだが
支援級は免除される
(やりたい人は参加することも出来る)
正直しめしめ…と思っているのは内緒だ
通常学級の親御さん達には大っぴらには言えない
それにしてもPTA役員ってなんであんなに強制的なんだろう
⑦大好きなクラスメイトが出来て毎日楽しそうに学校に行く
正直もうこれに尽きる
中休みも毎日楽しく遊んでいるらしい
たまに学校へ迎えに行くと
楽しそうに友達と話しながら帰ってくる
皆自分の話をしたがるので
会話はキャッチボールというよりドッチボールだが
それでも彼らのコミュニケーションは成り立っており
みんなでゲラゲラ笑っている
休みの日に公園で偶然会えると超はしゃいでいる
友達は偉大だ
学校が楽しそうで本当に良かった
【支援級に入ってちょっと困ったこと】
①登下校は親の付き添い必須
但し届けを提出し校長先生が認めれば段階的に自立登下校が可能になる
うちの息子は方向感覚はかなり良く
よく私の方が道を間違えて迷子になり
息子に連れて行ってもらうことがある
加えて息子はチョモランマ級に高いプライドの持ち主なので
「お母さん!ついてこないで!」的態度を取られて
特に友達(特に女子)の前では恥ずかしそうだったので
早めに先生に相談し
5月くらいから自立登校になった
下校時は送迎がある放課後デイサービスなどを利用すると迎えに行く手間は省けると思われる
②クラスに鍵が掛けられている
人伝てに知った時は衝撃だった(しかも先生からは何も聞いてなかった)
子ども達の手に届かない場所に鍵が設置されて
トイレや用事の時には先生に鍵を開けてもらうシステムらしい
のちに先生に聞いたところ
脱走癖のある生徒がおり
校門の外やプールの中へ行ってしまった事が数回あったので
命に代えられず仕方なく鍵をつける処置になった…
とのこと
ちなみに隣のクラスに抜けられるドアは鍵は掛かってないし
隣のクラスのドアには鍵は設置されていないため
拘束にはならない…らしい
③支援級だから色々な子がいる
まぁぶっちゃけ通常学級でも色々な子はいるのだ
もっとぶっちゃけると
通常学級には親が意地でも支援級に入れなかったり
関心が無くて放置子のような子もいるらしい
見学の際には通常のクラスで座っていられなくて
床に転がってしまう子や
奇声をあげてしまう子などを見た
支援級に入れる入れないは親の同意がないと出来ないので
通常クラスには発達障害の子はいないという訳ではないのだ
とはいえ支援級に居る子はそれなりに苦手な事があったり
凹凸のある子がいるわけで
なのでやっぱり色々ある
蹴られたのぶたれたの引っ掻かれたの
授業中逃げ出しただの
「あの人アホだからな」と息子が知的障害のある上級生を言った事があり叱った事がある
各人の特性を説明するのはなかなか難しい
支援級にいても「みんな違ってみんな良い」
を実現するのはなかなか難しいのだ
④縦割りクラスになる
うちの学校の話だが
支援級は縦割りクラスで特性毎にクラス分けされる
たまたま今年は1年生は固まったクラスになったが
同級生の友達ができ辛いかもしれない
交流級で給食や各授業を過ごすようになれば別だけど
今はコロナ禍で給食も黙食だしな…
そんなところだろうか
ちなみに息子が通常学級の子にいじめられたり
馬鹿にされたり…というのは
今のところ聞いたり感じたりしていない
実際はわからないけど
先生の話だと通常学級へ交流しにいくと
めちゃくちゃ声をかけられて
レアキャラだからかチヤホヤされていたらしい
謎
街でも通常学級の子達は気さくに皆声をかけてくれるので
仲良くやってるんだなぁと思う
しかし失礼なことに息子はちっとも友達の名前を覚えてこない
「やっほー」とか言ってやり過ごしている
ちなみに放課後はデイサービスではなく
地域の民間学童に行っている
学童で出来た友達は皆通常学級にいるので
通常学級への交流はそれも手伝ってかなりうまく行っているようだ
というわけで
トータルで考えると
支援級にして良かったなーと思う
この先通常学級にスライドすることも視野に入れようかなぁと思っているが
それは多分もう少し先のことだろう
一旦入れてしまったら最後まで変えられない…
という訳ではない
その都度先生に相談して決めていけば良い
とにかく子供が学校が好きになるには
どういうクラスに行く方がいいか
そこを軸に考えるのもアリだろう
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