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【今流行の官能小説】膝下の囀(さえず)り
削除されないといいんですけど…
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駅に向かう途中には、伝統のあるカソリック系の女子校がある。
紺色の膝下スカートを揺らした女生徒が、坂を腰をわずかに左右に振って登っていくのを追い越しながら駅へ急ぐ。
内容もわからないおしゃべりの声が、耳の脇でこだまする。ただ、楽しそうだなという雰囲気だけを味わうこの時間が好きだった。
いつの頃からか膝下スカートがさらにあと少し長い女の子に惹かれるようになってしまった。
もう俺も29だ。
変態だなそんな感情は。
そう思いながらも、女子高生の群れの中でいつもその子を探して坂を上っていた。
ある日坂を登りきって左手にある女子校の、右手にある駅に駆け込む時、その女の子が駅に立っていた。
膝が隠れるスカートからは、女子高生の甘酸っぱい匂いが飛び散ったように思えた。
「学校さぼりたいの」
女の子は上目遣いに言った。
「どうして」
「確かめたいから」
「何を」
手を握られた。
反対側のホームの電車に乗った。
会社に連絡しようとスマホを出すと、女の子にスマホを取り上げられてしまった。
反対方向に行けるのか、この俺が…。
反対方向の車内には乗客はほとんどいなかった。
俺は真紅の大柄で華麗なリボンの下の、ゆったりと上品に膨らんだ胸を触った。
座ると膝下スカートが、さらにふくらはぎの辺りまで降りている。
俺はさっきのあの場所にスカートを戻した。
スカートの皺が官能的に瞬いた。
よじれるようなスカートの中に、小さく純白のものを見た。
その中に手を入れた。
抵抗されるかと思ったが、あっさりと濡れたそこに手を伸ばして目を見た。
こんな女性がいるのだろうか。
そう思いながら下から見えないように膝下スカートの、さらに下がったスカート丈の奥を触りながら、角の座席でキスをした。
「もういくよ」
まるで魚が跳ねるように、膝下のスカートが勢いよくいきなり舞い上がった。
俺はそれを箱を畳むようにしまった。
「行くね」
そういってあの子はドアの空いた車内から出ていった。
「名前を教えてくれないか」
「名前はない」
ドアがしまった。
反対方向はきっとふとした瞬間に訪れる。
俺の反対側はこれで終わった。
引っ越ししよう。
俺はそう思った。