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さようなら、私の THE NEW COOL NOTER賞

 本日、『THE NEW COOL NOTER賞』のすべての役職を辞任いたしました。これまで、講評をさせていただきました方をはじめ、みなさまには温かいお声をかけていただき、本当にありがとうございます。

【経緯について】

 なお、細かいことでありますが、この統一見解声明は私は起案にも、作成にもタッチしておりません。内容についても現在の『THE NEW COOL NOTER賞』スタッフの総意を表しているものであり、完全に私の考え方、物の捉え方と合致しているわけでもありません。じゃあなんなんだ、という質問に対しては、辞意表明後にいまや自分とは関係のない組織が出したものなので、知りませんという答えになる。

 ただ、辞めたとはいえ、まだまだ当初はみこちゃんの見解=『THE NEW COOL NOTER賞』の見解と受け取られる方も多いと思いますので、詳細について「本当のところはどうなのだ」というご質問には、公には一切お答えしないことさせていただきます。

 みこちゃんのお友達で、興味のある方には個人的にはお答えしますので、ツイッターでDMでもしてください。返事は気が向いたときということであしからず。

 一つだけ言っておけば、私は謝罪するつもりも必要性も一切感じておりません。むしろ謝罪を求めたい。もしくは、久々に、名物!核兵器みこちゃんフルスロットルでやりあってもいい。スタッフにそれだけはしないでくれとやんわり言われましたので、立つ鳥跡を濁さずでやりませんけどね。

 辞任したのは責任を取るためであって、謝罪の意思を表すことではないことは言明いたします。悪かったとはつゆほども思っていないので、そのことで謝罪もしませんし、そんなくだらない争点で無駄な辞任もしません。

 ただ、『THE NEW COOL NOTER賞』としては謝罪すべきことです。私がまだ創始者、主催者として中にい続けたのなら、私の名前で謝罪文を出すべだったでしょう。そうはできないので辞めました。ダブルスタンダードは政治的には必要悪ですが、この『THE NEW COOL NOTER賞』でそれをやってはいけないでしょう。みんながっかりするはずです。

 私情を挟まず、見事な声明文を出してくれた昔の仲間を誇りに思います。

 ま、こういうことだよ。

 こんな文章をこっそり書いているやつが、今の『THE NEW COOL NOTER賞』のトップでいるわけにはいかない(爆)。頓珍漢な謝罪要求は無視するに如くはなし。これが最小限の説明による辞任の真相。あの文章を仔細に読めば、私が何を言いたいのか、当人は気がつくだろう。これが相手の神だ。

「なお、悪くないと思っているのなら辞任するな」という明らかに頭が悪い罪な人間、社会的経験にさらされず生きてきた人間、というか自分は充分な社会的経験を積んできたと思いたがる救いようのない無知蒙昧な人間、安全地帯からしか物が言えない人間に対しても、時間の無駄なので一切答えるつもりはありません。私がこれらの人たちに本気で答えると、多分相手が気の毒なことになるので答えない方がいいでしょう。

 こういう責任のとり方というのは、失われてはならないと思う、とだけ書いておきたい。誠意の示し方は一通りではない。ましてや、わかりやすさなど優先してはいけない。

 なにより、謝罪と責任を取ること とは本来別個のものなのだ。責任を取るということについては、子供のうちに大人がきっちり教えるべきなのだが、ワイドショーの謝罪記者会見が大好きな人達は、頭呆けてそんなことすら分からない。

 しかし、あの文面を作ったコアメンバーは、よくぞまあ、この難易度の高いタスクを達成したものだなと思います。声明文のお手本のような文章だなあ、あれ。辞めてなお、このようなメンバーと一緒に全力で何かをできたことを誇りに思います。

 どう考えているかについては、完全一致していないものの、事実関係については私を含め、スタッフ会議室で入念にそれぞれの情報を検証しあっておりますのであのとおりであります。


『THE NEW COOL NOTER賞』の創設とその運営の日々は、とても楽しかったです。仲間内にも言ったのですが、これはもっともみこちゃんらしい企画であり取り組みでありました。そして同時に、ある意味でもっともみこちゃんらしくない取り組みであったかもしれません。でも、あまりにも幸せだったので、長くやりすぎたね…。

 らしくないというのは、もちろん悪い意味ではありません。みこちゃんのことをご存じの方はおわかりだと思いますが、私は仲間をとても大切にしますが、群れることは大嫌いだからです。

 ときにはもっと、べたべたしたかった人もいたかな…。みこちゃんもだよ、一個人としてはね(^o^)。でもさ、私の立場でそれやったらいろいろとね、まずいこともある。

 一方で、みこちゃんは孤独を愛する人ってのもね、なんかどうもね…。

 ははは。どっちなんだよ。我ながらわかりにくかっただろうな、と思う。ごめんね、みんな。

 個人のみこちゃんと、伝家の宝刀を抜くべきときは抜かなくちゃいけないみこちゃんと、両方いてさ。みんなのおかげでその形がうまく取れたんだけど、本音としてはもうちょいベタベタしたかったよ。それが、らしくないと言ったわけです。

 組織運営とは難しいものだなと思います。ボランティアベースの集団だからこそかえってむずかしいですね。強力な有無を言わせぬリーダーシップも必要です。これはここでは詳しく書きませんが、私は集団は合議や多数決では動かないし、決して動かすべきものではないと思っています。

 集団の意思決定において一番理想的なのは、全員納得による独裁体制です。私の好きなアップル社は、スティーブ・ジョブズという独裁者を失って、今ではジョブズの遺産で食っている普通の企業になりましたね。

 『THE NEW COOL NOTER賞』は早いうちから、有能極まりないスタッフの個人の能力、采配、責任で動かせるように組織づくりをしてきました。非常ににうまく機能していたと思います。

 ただ、伝家の宝刀も必要。

 つまり、方向性がぐらついたときにはみこちゃんの意見が絶対である。このような雰囲気を作ってきました。いやいや従っている人は一人もいなかったはずです。いたら気がついてなかったので、後で教えて下さい。まじで謝ります。

 今回、私の辞任に関しては、初めて伝家の宝刀を抜きました。

 私が辞任すると言ったら、それが最も正しいことである。意見は求めないし、反対意見は許さない。私がそういうんだから正しい。正しいんだから、その方向で理解して進めてください。

 こう宣言して、あとは任せました。よくやっていただいたと感謝しています。

 初めて伝家の宝刀、独裁者としての権力をふるいました。

 その後は、みこちゃんの意思を『THE NEW COOL NOTER賞』として失うことなく、どうすればこの厄介事を乗り越えていけるかの話し合いがみなさんで自発的に行われました。

 私は口出ししていません。それが、引用した経緯についてです。


 最後の最後に伝家の宝刀を抜きました。

 ですので、タイトルに書いた「さようなら、私の THE NEW COOL NOTER賞 」というのは、最後の最後に書けたことなんだ。私はごく初期から、『THE NEW COOL NOTER賞』および『THE NEW COOL NOTER』グループ(『THE NEW COOL NOTER』は全部で4つある)が、私物だとは思っていませんでした。

 でも愛着は人一倍あったし、いまでもある。でも、それはね、分かってくれるよね。それは、仲間内でべたべたすることの始まりなんだ。その副産物で敵を作ってはいけない。相手がかわいそうだ。みこちゃんの戦い方は、知ってるよな、みんな。

  敵を情緒から作ってはいけない。敵とはもっと抽象的なものなんだ。相手を撃つな相手の神を撃て。仲間のために敵を捏造するな。そうだよね、みんなでそういう場所を一緒に心血注いで作り上げてきたもんね。それは成功したと思う。

  今の世の中の風潮に抗って、COOL NORTERが、世の理不尽にほとほと疲れた人の休憩所になることが、私たちの目指してきたことだった。いつか実現したい理想ではなく、私の批評宣言は、みんなによって運営体制として具現化されていた。

 私はあそこにいるときには、組織としてしか『THE NEW COOL NOTER賞』を愛することができなかった。もっと器用にやれればよかったんだけど、あいにくがさつな人間なので、それしかできなかったな。

 だからね、最後の最後に、どさくさに紛れて「私の『THE NEW COOL NOTER賞』」と言わせてもらいました。これからは、個人的に密かに、私の『THE NEW COOL NOTER賞』だと思って、いち参加者として関われたらなと思っています。


 さようなら、私の THE NEW COOL NOTER賞

 これからもまた、心のなかでずっと一緒にいようね。


他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ。敵の神をこそ撃つべきだ。でも、撃つには先ず、敵の神を発見しなければならぬ。ひとは、自分の真の神をよく隠す。        太宰治『如是我聞』


 みこちゃん

 



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