サンドイッチマン風ネタ～「うなぎ屋」

「お。こんなところにいきなり鰻屋ができている。
興奮するな。ちょっと入ってみようかな」

「いらっしゃいませ～何名様でお越しですか」

「見りゃ分かるだろ、ひとりだよ」

「さびしいですね」

「大きなお世話だよ。天然うなぎって書いてあったからさ、すげえんだなって思ってね」

「ありがとうございます」

「どんな感じになるの？」

「当店ではまずお客様にいけすを見ていただきます」

「いけす？いけすって言葉懐かしいな。小学生以来だ」

「そこに天然うなぎが水泳をしています」

「いや状況は想像できるけど、水泳はしてないよそれ。うなぎは本能のままに泳いでいるんだよそれ」

「それを水泳と言ってみちゃったんですよ」

「ちゃったってお前それは違うよ」

「ちゃったちゃった」

「ちゃったちゃったってうるさいなお前...ああほんとだあ。うなぎがたくさんいる。
なにこれ、つまり食べたいうなぎをおれがこうやってこうやって、一生懸命獲るわけ？」

「今更何を言っているんですか」（富沢さんが長靴を用意する）

「うわーすご生きが良いね...一匹も取れなかったよ。
みんなすごいんだもん。もうびゅーっと逃げて行ったよ」

「そのような運動神経のないお客様のためには、当店でスペシャルメニューがございます」

「なに、うなぎ捕獲できなくてもなにか用意してくれるの？カツ丼とか嫌だよ」

「当店自慢の天然うなぎ丼でございます」（富沢店長、すでに用意してあって出してくる）

「客にいけすで獲らせる必要性ないだろが」