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サンドイッチマン風ネタ~「校長室」
「校長室になんて呼ばれたの初めてだな。一体何の話なんだろう…もしかして昼間クラスの仲間と学校から出た…あれがバレたのかな…まずいな…」
コンコン
「入り給え」
「うわなんか緊張するな」
「いらっしゃいませー」
「え。ええええ」
「校長先生ですよね」
「そうだよ」
「いえいらっしゃいませーだったので驚きました」
「わたしは普通の校長ではないよ」
「異常な校長…」
「何か言ったかな君は今!」(富沢さん怒鳴る)
「僕はどうすればいいんですか」
「君には二つの選択肢を与えることができる」
「二つ…。なんなのでしょうか…」
「一つは正直自分のやったことを包み隠さず話すこと」
「…はい」(伊達ちゃんかわいくうなだれる)
「そしてもう一つは! 自分のやったことを包み隠さず嘘にする」
「は。包み隠さず嘘にするっていったいなんなんすか」
「嘘というものはな飾れば飾るほどバレていく。包み隠さず嘘にすればそれもまた一つの告白になるんだ」
「校長先生に嘘をついてもいいんですか」
「あはははは。校長室というのはカソリック教会の教誨室みたいなもんなんだよ。
いったい君は、罪を白状すれば教誨が終わるという...あのカソリック教会の欺瞞をもしかして信じているのか」
「じゃあ本当のことを言います」
「いいだろう」
「本当は外食なんかしていません。近くのコンビニにパンを買いに行っただけなんです」
「嘘偽りはないな」
「はい」
「まだここに一つだけパンが残っています、これが証拠です」
「何のパンなんだ」
「『具だくさんたっぷりのカレーパン』という名前です」
「もらおうか」
「はい」(伊達ちゃん差し出す)
「あああ」
「すみません」
「ひじきパンが良かったな」
「校長先生もしかして北海道の人だったんですか」
「こつぶ飲む?」
「ありがとうございます」