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【みこちゃん出版 出版予告】赤星香一郎『銀の弾丸』

 この度、赤星香一郎先生の未発表原稿を編集させていただくことになり、Kindle出版の準備をしております。着々と、ひたひたと!講談社に追いつこうとしている「みこちゃん出版」です(^~^)。←野望!

 

赤星香一郎 (3)

 現在出版にあたって、内容的な打ち合わせもしておりまして、けっこう改稿が入りそうですが、現時点でもこちらで読むことができます。

 ミステリ界(エンターテインメント小説界)最高峰の賞である講談社「江戸川乱歩賞」の二次通過作品です。

 極めてミステリ特有の醍醐味があるので、ネタバレになるので書評がしにくい。なので、ちょっと迂回路から。

 この「銀の弾丸」のメインテーマは、フィルタリングです。

 ITの世界でフィルタリングといいますと、子供にアダルトサイトを見せないように、あらかじめスマホにそれを設定して検索もできないし、URL打ち込んでも見れないようにするというソフトを指します。

 子供だけではありませんね。会社でも昼休みアダルトサイトにアクセスできないようにしていると思います。

「ああ、アクセスをブロックすることか」と思うでしょ。ぜんぜん違うんですよ。

 大人の場合には、アダルトサイトはあるけど、そこにアクセスできないって分かりますよね。これが、ブロックなんです。noteで流行っている( ̄▽ ̄)ブロックもそうですね。

 フィルタリングすると、子供はそういう世界がないものだと思って育ちます。インターネットには何もかも情報があると思っていながら、その情報に接していない。

 つまり、これをおとなになって意図的に悪用すると、自分の見たくない情報は見ない!ということになるのです。結果自分の周りには自分を肯定してくれる人だけが残る。それも、精神バランスを保つために必要ですし、どうも頭がオカシイのかこいつはレベルの人もいますので、みこちゃんはブロックは積極的にやっております(^-^)。

 でもそこには、大きな落とし穴がある。やりすぎると良くないっすね。自分の周りは同じ意見の人ばっかりになる。俯瞰してみれば非常にいびつな人間関係です。

 古い時代の(松本清張とかの小説の時代)では、いわゆる情報の改ざんというのは、ありもしない情報を加えたり、反対意見に変えることでした。モリカケ問題もそうですね(だからあれは古いタイプの情報改ざんなのですよ)。

 ところがです!(やっと本題)。

 赤星香一郎の『銀の弾丸』は、2003年において、情報を足すことによる改ざんではなく、情報を引くという改ざんをテーマにした。

  これがフィルタリングです。

 例えばこういうことです。

Aさん「今日はどこかに行きたいね」
Bさん「そうだよね、でもちょっと仕事がパンパンで、無理なんだごめん。この間も誘ってくれて今度はあたしが誘おうと思っていたんだけど、来月末までちょっとむりなんだ」
Aさん「まあいいよ、またね」

 これはいいんですけど、ここで、フィルタリングしてみましょう。

Aさん「今日はどこかに行きたいね」
Bさん何も返事なし。←フィルタリングで引き算した。
Aさん「まあいいよ、またね」

 これをメールサーバ管理者ができます。あえて「てめえなんかと食事なんか行きたくない」とか言わなくてもかえってこっちがインパクトありますよね。

 日常生活でもあると思います。自分の都合のいい情報だけ相手に伝えて、誰かを貶めること。公平にいろいろみたらおかしいのに、フィルタリングして、自分に都合のいい情報だけ伝えて自分の有利な状況に持っていく。

 ネットでなくても、親に叱られた時でもそう。最初に自分から殴ったのに、相手に殴られたと言って、その事実だけで親が登場して、相手先の家に押しかけて文句を言うとか。上司に叱られた時、嘘をつかずとも必要で充分な情報を上司に与えて判断させない。情報をフィルタリングして自分に都合の良いことだけ報告する。ずるいですよね。問題を紛糾させると思います。

 残念ながら自分が不利になるからっていう理由で、こんなことするひとよくいますよね。

 これが『銀の弾丸』のトリック部分の大きなテーマになっています。

 今回も、この赤星香一郎『銀の弾丸』は、そのようなエンターテインメント小説と純文学の融合だと思います。

 やや専門的な内容もありますが、十分楽しめます。
 赤星先生から(ちょー著名な作家に)作品についてこう言われたけど、赤星先生としては、ITが分かってないんじゃないのか、という思いも(憤慨?)あったようですが……。詳細はオフレコねってことでここでは書けません(笑)。

 書籍にするときには、この作品に低評価しやがった別の大きな賞担当のその大作家たちがうなるような小説をみこちゃん出版がリリースします!

〜٩(ˊᗜˋ*)و


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