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輸血の基本


輸血は臨床でもよく行われる行為です。
看護学生のみなさんも、現役の看護師のみなさんも、今1度輸血についての理解を深めてみませんか?

輸血とは

輸血は、血液成分を体内に入れる移植の一つであり、一定のリスクを伴うことから輸血療法の性質や考え方を理解した上で危険性と効果を勘案し、安全かつ適正な輸血を行う必要があります。
目的は血液中の赤血球などの細胞成分や凝固因子などの蛋白質成分が減少した時や機能が低下した時に、その成分を補充し臨床症状の改善を図ることにあります。

日本赤十字社

輸血は有効的な治療法である一方、危険が伴うことが書かれていますね。

と、言うことで本題に入ります!

何となく病院のマニュアルにそって観察している人が多いのではないでしょうか?
また、昔は当たり前とされていたことが今は推奨されていなかったり…

みんな知ってると思うけど輸血には輸血用の
フィルターのついたルートを使用するよ!

全部答えられますか?

病院内で知識がアップデートされていないと古い知識のまま間違えた処置をしているかも!?

輸血の速度



通常は開始後5分は1ml/分
それ以降は最速で5ml/分
とされています。

もちろんこれは患者さんの体重や年齢、体調によって調整が必要で、必ずしも全員がこの範囲に当てはまるわけではありません。例えば、体が小さな方や高齢の方、体調が良くない方には、さらにゆっくりした速度で輸血することもありますよ。

輸血速度の根拠

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