見出し画像

2025年問題で看護師が余る!?医療の現場の今後予測される変化。


おはこんばんちは。
看護師向けのWebライター兼シナリオライター兼、過去問.com解説員のMikoです。
Webライターの仕事の案件によって途中まで書いていた記事がボツになったりと久しぶりに投稿になりました💦
今回は2025年問題について触れて見ようと思います。

2025年問題。看護師があまる!?


2025年問題が迫る中、看護師業界にも大きな変化が予想されています。急速な高齢化社会の進展により、医療や介護の現場では看護師の需要がますます高まっていますが、一方で「看護師があまる」という声も聞かれます。この矛盾した状況は、どのようにして生まれたのでしょうか?本記事では、急性期医療から在宅医療、介護福祉施設に至るまで、看護師の役割と新卒看護師のキャリア形成に焦点を当て、2025年問題がもたらす影響とその対策について詳しく解説します。看護師としての未来を見据え、どのように準備を進めるべきか、一緒に考えていきましょう。

2025年問題とは

2025年問題とは、日本が直面する深刻な高齢化問題を指します。
この年には、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、国民の約1/4がこの年齢層に達することが予測されています。
これにより、社会保障費の増大や医療・介護サービスの需要が急増し、労働力不足が深刻化することが懸念されています。

看護師に与える影響

2025年問題は看護師に多大な影響を及ぼします。
まず、医療や介護の需要が増加するため、看護師の役割が拡大し、より多くの人材が必要とされます。
特に、慢性期や在宅医療の分野での看護師の需要が高まると予想されます。
これにより、看護師は急性期医療だけでなく、幅広い分野でのスキルを求められるようになります。
また、看護師の業務負担が増加する可能性があり、職場環境の改善やメンタルヘルスサポートが重要な課題となります。新卒看護師にとっては、急性期だけでなく、さまざまな医療現場での経験を積むことがキャリア形成において重要となるでしょう。

医療現場での変化

2025年問題により、医療現場は大きな変化を迎えます。
高齢者の増加に伴い、医療機関では慢性疾患や認知症患者のケアが増加し、これに対応するための体制強化が求められます。
急性期医療の現場では、より効率的な医療提供が必要となり、テクノロジーの活用やチーム医療の推進が進むでしょう。
さらに、在宅医療や地域包括ケアシステムの重要性が増し、看護師は地域社会における健康管理や予防医療の推進においても重要な役割を担うことになります。
これにより、看護師は多様なスキルを持ち、柔軟に対応できることが求められるようになります。

看護師の役割と課題

予防医療における役割

看護師は予防医療において重要な役割を担っています。
予防医療は、病気の発症を未然に防ぐことを目的としており、看護師は健康教育や生活習慣の改善指導を通じて、患者の健康維持をサポートします。
特に高齢化が進む中で、生活習慣病の予防や健康増進活動が重要視されており、看護師は地域社会における健康管理の要として活躍しています。


急性期医療の重要性

急性期医療は、重篤な病状や急性の病気に対して迅速かつ集中的な治療を提供することを目的としています。
看護師は、患者の状態を的確に把握し、緊急時の対応や医療チームとの連携を通じて、患者の命を守る重要な役割を果たします。
しかし、近年の医療制度改革や診療報酬の見直しにより、急性期医療を提供する中小病院の縮小が進んでいます。
これにより、看護師はより効率的なケア提供が求められ、急性期医療の現場での負担が増加する可能性があります。

慢性期・在宅医療での活躍

慢性期医療や在宅医療では、患者の長期的な健康管理と生活の質の向上が重視されます。
看護師は、患者やその家族と密接に関わりながら、日常生活の支援やリハビリテーションを行います。
特に在宅医療では、患者が住み慣れた環境で生活を続けられるよう、訪問看護を通じて包括的なケアを提供します。
急性期病院の縮小に伴い、慢性期や在宅医療の需要が増加しており、看護師はこれらの分野での専門性を高めることが求められています。
地域包括ケアシステムの推進により、看護師は地域社会の健康を支える重要な役割を担うことになります。

看護師のキャリア形成

多彩なキャリアパス

看護師のキャリア形成は、多様なキャリアパスを選択できることが特徴です。
看護師は、臨床現場での経験を積みながら、スペシャリストやジェネラリスト、マネジメント職など、さまざまな道を進むことができます。
スペシャリストとしては、特定の医療分野で高度な専門知識と技術を持つ認定看護師や専門看護師を目指すことができます。
一方、ジェネラリストは幅広い知識と経験を活かし、さまざまな医療現場で活躍します。
また、看護管理職として、病院の運営やスタッフの指導に携わる道もあります。

スキルアップと資格取得

看護師としてのスキルアップには、資格取得が重要な役割を果たします。
認定看護師や専門看護師の資格は、特定の分野での専門性を高めるために有効です。
これらの資格を取得することで、看護師はより高度なケアを提供できるようになり、キャリアアップの機会が広がります。
また、ケアマネージャーや呼吸療法認定士など、関連する資格を取得することで、看護師としての専門性をさらに高めることができます。

職場環境とメンタルヘルス

看護師の職場環境は、キャリア形成において重要な要素です。
看護師は、患者のケアにおいて高いストレスを感じることが多く、メンタルヘルスの維持が課題となっています。
職場環境の改善やメンタルヘルスサポートの充実は、看護師が長期的に働き続けるために不可欠です。
職場では、ストレス管理のための研修やメンタルヘルスケアのプログラムが導入されており、看護師が安心して働ける環境づくりが進められていますがあまり役立てられていないのが現状です。


2025年問題への対応策

看護教育の強化

2025年問題に対応するためには、看護教育の強化が不可欠です。
高齢化社会において、看護師は多様な医療ニーズに応えるための幅広い知識とスキルを持つことが求められます。
教育機関では、予防医療や在宅ケア、慢性疾患管理など、現代の医療環境に即したカリキュラムの充実が進められています。
また、実践的なスキルを養うための臨床実習の機会を増やし、学生が現場での即戦力となるような教育が重要です。

新卒看護師が急性期を学べないことによって起こる弊害

急性期医療の現場での経験は、看護師としての基礎的なスキルを磨くために非常に重要です。
しかし、医療機関の再編や急性期病院の縮小により、新卒看護師が急性期を学ぶ機会が減少しています。
これにより、緊急対応能力や迅速な判断力を養う機会が限られ、看護師の即戦力化が遅れる可能性があります。
さらに、急性期での経験不足は、他の医療分野での応用力にも影響を及ぼすため、看護教育の中での急性期医療の学習機会の確保が課題となっています。
訪問看護の需要は高まっていますが、初めから訪問看護部門への配属は現実的ではなく、判断力が求められるため経験は不可欠です。
また突発的な判断力や、応用力の必要としない場所へ新卒で就職した場合、急性期で経験を積んだ人に比べると選択肢が狭くなる傾向があります。

地域包括ケアシステムの推進

地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるよう、医療・介護・生活支援を一体的に提供する仕組みです。
このシステムの推進により、看護師は地域社会における健康管理の中心的な役割を担うことになります。
地域包括ケアシステムでは、看護師が地域住民と密接に関わり、予防医療や健康教育を通じて地域全体の健康を支えることが求められます。


テクノロジーの活用



テクノロジーの活用は、看護業務の効率化と質の向上に大きく貢献します。
電子カルテや遠隔医療、AIを活用した診断支援システムなど、最新の技術を導入することで、看護師はより多くの時間を患者ケアに充てることができます。
また、テクノロジーは、看護師の教育や研修にも活用されており、シミュレーション教育やオンライン学習を通じて、実践的なスキルを効率的に習得することが可能です。
これにより、看護師は常に最新の知識と技術を身につけ、質の高いケアを提供できるようになります。
しかしこのような、電子化システムを嫌う看護師もいます。また導入にお金が多くかかるため、アナログからデジタルの切り替えは大きな壁となるでしょう。


未来の看護師像

持続可能な看護の実現

未来の看護師像において、持続可能な看護の実現は重要なテーマです。
持続可能な看護とは、看護師が長期にわたって健康的に働き続けられる環境を整えることを意味します。
これには、適切な労働時間の管理や職場環境の改善、メンタルヘルスのサポートが含まれます。
また、看護師が専門性を高め、キャリアを継続的に発展させるための教育や研修の機会を提供することも重要です。
これにより、看護師は質の高いケアを提供し続けることができ、患者の健康と福祉に貢献することができます。

社会における看護師の価値

看護師は、医療現場だけでなく、社会全体においても重要な役割を果たしています。
看護師は患者の健康を支えるだけでなく、地域社会の健康促進や予防医療にも貢献しています。
看護師は、患者やその家族とのコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、心のケアを提供することで、患者の生活の質を向上させます。
また、多職種連携の中で調整役を担い、チーム医療の推進に寄与しています。
これにより、看護師は社会における健康の守護者としての価値を高めています。


看護学生の心得

  • 看護師に対するニーズの変化
    現在、看護師に求められる役割やスキルが大きく変化しています。高齢化社会の進展や医療の多様化に伴い、看護師は急性期医療だけでなく、慢性期や在宅医療、地域包括ケアなど、さまざまな分野での活躍が期待されています。


    急性期での学びとキャリア形成の課題
    これまでのように急性期医療で経験を積んでから他の部署へ転職することが難しくなる可能性があります。急性期での経験が不足すると、看護師としての基礎的なスキルを十分に身につけられないことが、キャリア形成において大きな障害となるかもしれません。


    キャリア形成の明確化と即戦力の期待
    看護学生や新人看護師は、自分がどのようなキャリアを形成したいのかを考え、まずはどこで何を学ぶかを明確にすることが重要です。
    新卒看護師に対しても、即戦力としての活躍が期待されており、早期に実践的なスキルを身につけることが求められています。


まとめ

2025年問題で大きく看護師としてのニーズが世間的に変わろうとしています。

次回は
「看護学生はどのようにキャリア形成を考えるべきか?」
について、私や友人の経験談を踏まえて書いていこうと思います。

それではばいらびゅー♡

いいなと思ったら応援しよう!