鵜飼恵

うつ病  エッセイスト 思ったことを綴ります。 土曜の17時くらいに更新です。

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最近の記事

頂くコメントについて

少し長くなりますが、読んで頂けると幸いです。 村上選手のnoteについて様々な媒体から、かなりのチクチクコメントが私の元に届いております。 今回の記事について、たくさんの温かいコメントを頂きました。 同じく、野球に勇気付けられた方のコメントもたくさん拝見させて頂きました。 村上選手から反応を頂きましたが、私も野球に勇気づけられた、たくさんのプロ野球ファンの中の単なる1人に過ぎません。 作り話だ、同情されたいだけだ、村上選手から反応をもらってズルい、といったコメントも頂きますが

    • 私とスマホの震えが止まらない、そして心のぴよりんが崩れる。

      ツイッター(現X)がバズった。 noteでもバズった。 小心者でビビりな私の感想は めっっちゃ怖かった... 他の方はバズっても「バズっちゃった、てへ☆」みたいな感じかも知れないが私はこの世の終わりが迫ってるとでもいうように震えた。 普段投稿しても、3いいねくらいしか付かないツイッターで投稿してから10分後くらいに1度チェック。 39いいね付いたよ、という通知を見てそっとスマホを閉じた。 まだ、大丈夫。 続いてお風呂に入ってスマホを見たらnoteから89件の通知だよ、と

      • 村上宗隆のホームランを見て引きこもりから脱出した

        2021年9月。 テレビを点けた瞬間、ヤクルトの村上宗隆選手のホームランが映った。 ボールは綺麗な放物線を描いてスタンドに入っていった。 スタンドの観客たちの割れんばかりの歓声が耳にこびり付いて離れない。 村上選手はスタンドを指差しながらダイヤモンドを1周する。 その光景を見たとき目が離せなかった。 目がちかちかとして、心臓が波打つのが分かった。 「ぜっっったい!生で観る!!!」 心の中で叫んだ。 「消えたいんです。」 スクールカウンセラーにそう相談した頃のこと。 当時、高

        • 美容室に行って髪の存在に気づいた後

          まずはこちらをご覧下さい↓ そう、美容室に行って顔面には満足したのだ。 顔面には。 でも、その顔面を取り囲む髪がうねりとパサパサで酷いことに気づいてしまった。 まさか、美容室で髪の存在に気づくとは... 髪が主役の美容室で存在を忘れられていたことに髪もびっくりだろう。 帰りの電車の中、髪の毛が綺麗な人ばかりが目につく。 みんな、サラサラ〜ツヤツヤ〜としていた。 「何のシャンプー使ってるんですか?」 と聞いて回りたいくらいだった。 1度気になり始めたら気付かなかったこ

          死に際でモデルになる

          今年の4月、5年ぶりに精神科へ入院することとなった。 入院するまでの私はというと、高校を卒業し、しばらくのニート生活を経て、バイトを始めたが辞めて、しばらくが経った頃だった。 今回の入院はバイトが原因だった、と言っても過言ではない。 私は美術館で監視員をしていたのだが、ある程度の月日が経つと案内を任されるようになった。 毎日、1万人弱が来場する美術館で 「チケットをお持ちの方はこちらからご入場頂けます。」 と大きな声で言う仕事。 なんてことないように思えるのだが、私は人

          死に際でモデルになる

          変わらないでいて

          私は学生時代、不登校だった。 不登校のうえ、うつ病になった。 そのせいで、母は変わってしまった。  玄関に変な置き物を置くような人じゃなかった。 以前の母は花を飾り、季節の変化を楽しむ人だった。 なのに、よく分からないもの、つまりはスピリチュアル的なものに頼るような人になってしまった。 私は現在もうつ病だが、母に勧められて巫女として神社でご奉仕させて頂いている。 母曰く、最近私の症状がマシなのはその神社の波動を浴びているからだそうだ。 「波動とはなんぞや」 私の人

          変わらないでいて

          孤独感に殺される

          信号待ちをしている時、よく思うことがある。 ここから私がいなくなっても何も変わらないだろう。 たくさんの人が信号待ちをしている。 そんな中、私が居なくなった場所に誰が立つのだろう。 目の前のお姉さんは一歩下がって点字ブロックを避けて立っているかもしれない。 隣の男性はもう少し新聞を大きく広げられるかもしれない。 これは誰が居なくなってもおんなじ事である。 でも、私だから意味がある気がするのだ。 信号が青になる。 私の横をベビーカーを押した女性が通り過ぎていく。 こ

          孤独感に殺される

          おじさんからオシャレを学ぶ

          先日、駅を歩いているとスッと横を通り越していった人がいた。 その人は黒いローファーにニーハイ、黒のレザーのショートパンツを履いており、金髪ロングの後ろ姿が非常に綺麗だった。 何より、あまりの美脚に同性ながら見惚れていた。 ニーハイにショートパンツだと足が綺麗に見えるのか、なるほど、と綺麗な後ろ姿からファッションを学ばせて頂いていた。 また、その人は髪の毛が非常に綺麗だった。 私は自分の軽く癖がかかったパサパサの髪と見比べ、何のシャンプー使ってるのかな...などと考えて

          おじさんからオシャレを学ぶ

          猫とルンバ 

          この文字列だけでもう可愛いのが分かる。 そして、実際とても可愛い。 私は猫が大好き。 いつか噂の猫吸いとやらをしてみたい。 なんなら、猫吸いをするまでは死んではいけないという使命感すら抱いている。 でも、鳥を飼っているので猫を飼うわけにはいかない。 (鳥もめっちゃ可愛いです) 「猫とルンバ?だから何なんだ?」 とお思いの方もいらっしゃると思う。 私の家の並びに大きな窓がある家がある。 その窓から見えるのが猫とルンバである。 それもただの猫とルンバではない。

          猫とルンバ 

          街を歩く女の子たち

          御堂筋を歩いていると度々思うことがある。 「みんな、可愛すぎない...?」 街を歩く女の子たちみんな可愛いのだ。 右をみても左をみてもみんなオシャレ。 アメリカ村などに行くと古着屋さんで服をみる若い男女がたくさん。 その男女も古着らしき服を着てこれまたオシャレ。 梅田の方へ行くとこれまた、みんなスタイリッシュ! そんな私はというと、着られてる感のあるワンピースにすっぴんの、田舎から出てきました!感 満載の格好。 ショーウィンドーに映った姿を見て思わず叫び出しそうに

          街を歩く女の子たち

          おみくじ自動販売機

          先日、私がご奉仕させていただいている神社で 宮司さんがおみくじ自動販売機の導入を検討している、という話を聞いた。 私は巫女(バイト)の分際で大いに反対した。 神社のおみくじはやはり、とても特別な感じがするのだ。 神社のおみくじでその年の良し悪し、全てが決まる気がする。 神社の鳥居がその場の空気を厳かなものとしている。 そのせいか、おみくじを引く前の私は緊張で胸がいっぱいだった。 子どもの頃、神社に初詣に行くと必ずおみくじを引いた。 子どもの私にはおみくじが置かれて

          おみくじ自動販売機

          暗い感情こそ美しい

          「この世に必要のない人間はいません。」 とかいう題をつけて講演会を開いてみたい。 聴講料として5000円くらいとりたい。 きっとそんな講演会に集まるのは 苦労を知らない人間か、頭がお花畑な人間か、 精神疾患から立ち直った人間か、その家族か。 そんなところだろう。 「この世に必要のない人間はいません。  全員が望まれて生まれてきた人間なのです。」 などという空っぽな言葉を並べて拍手を浴びたい。 ついでにお辞儀でもして手を振ってやろう。 綺麗で前向きな言葉こそ、文章で表

          暗い感情こそ美しい

          長い髪

          お風呂に入るのが本当に面倒。 お風呂に入って髪を洗う。 シャンプーを出して長い髪でしっかりと泡立てる。 せっかく泡立てた泡をしっかり洗い流す。 そして水をきる。 リンスをつけ、コームで梳かす。 そしてぬめりが取れるまで洗い流す。 お風呂から上がると優しくタオルドライして、アウトバストリートメントをつける。 ドライヤーで乾かして、オイルをつける。 本当は面倒くさい。 短く切って、すばやく終わらせたい。 長い髪。 でも、あの人が「長い髪が似合う」と言ったから切

          喋る冷蔵庫

          我が家の冷蔵庫は喋る。 と言っても機械的な言葉しか話さない。 「おはよう」 「卵がなくなっていませんか?」 「賞味期限の近い食材はありませんか?」 などといった言葉を話す。 1年毎に 「ご使用頂いてから○年が経ちました」 とも言う。 非常に賢いと思う。 色んな言葉を話す冷蔵庫だが、中でも嬉しい言葉がある。 「いつも使ってくれてありがとう」 この言葉を初めて聞いたとき、なぜか冷蔵庫を愛しく思ってしまった。 その当時の私はうつ病を患ってすぐの頃だったと思う

          喋る冷蔵庫

          「すみません」は魔法の言葉

          1度ミスをするとその日、その後はすべて上手くいかない。 ミスを指摘されると頭が真っ白になる。 手が止まる。 動悸がする。 先日仕事で、よく「すみません」と言っていることを指摘された。 上司にも、お客様(正確には参拝者の方)にも、 「すみません」 と言っていると。 無意識だった。 何も悪いことはしていないから謝る必要はないよ、と言われた。 その通りである。 その人は責めるつもりで言った訳ではない。 むしろ、優しさだと思う。 優しい物の言い方をする人だから。 それくら

          「すみません」は魔法の言葉