見出し画像

お稲荷様とおみくじのお話

「私は名前を知っている。名前は…!」
皆様ごきげんよう。神無月の巫女@美憂です。
最近大好きな「死霊館」シリーズの映画(ホラー映画です)をアマプラで一気観したのですが。映画の初見当時は主役の夫人の「私は名前を知っている」というフレーズがマイブームになってました。名前と言うのは悪魔の名前なんですけどね。その悪魔の名前は•••ネタバレか。
名前を知っていると支配できる。「神と精霊の名において」悪魔を祓う。
(ちなみに死霊館シリーズは制作された年順に見るのが私的にはオススメ⭐︎)

神道でも「お祓い」や「禊」は日常の様にやってます。
祭儀の祝詞は長いけど簡潔に「祓い給え、清め給え」でも十分祓いの言葉。日本は初宮参りから産土の神様に守られてる。祭神の名を知ってますか。

そんな訳で。毎度毎度(またか!!)祠がほしい日々のお話。
忙しくてネットは調べ物位しか見れないのですが。神社や歴史を調べていると。あちこちの神社を熱心に参拝されてる方も多くて本当に敬服いたします。日本は災害の多い国だから、神社の結界の上で皆生きてる様なもの。古いお宮は厄を封じ込めてあるので守っていきたいな。
わたしの場合、宗教法人でもなし。開運セミナー始めますとかでも無い。
ご先祖の古い神社の祭神様の依代を、たまたま何代目かに現れた巫女である私が祭祀継承者として継ぐだけの地道なお話です。(何かごめん)


神社のおみくじの歴史とトリセツ

ところで神社に行くと参拝後おみくじを引きますね。そのおみくじの取り扱いをネットで調べる人結構多いんだなと。皆真面目か!てことで。あの結んだおみくじをその後、神職さんがどうしているのか。今回は書いておこうと思います。

神社のおみくじは元々は平安時代の「歌占」による和歌のみくじから始まり、江戸時代にはお寺の漢詩のおみくじ「元三大師百箋」で広く伝えられ、今の神社の和歌みくじになったのは明治時代初期だそうです。
ちなみに現代の巫女職は普通のお家のお嬢さんが多いので(実家が神社だと巫女でなく神職資格取るのだ)御神籤の歴史とかそこまでは知らず(ダメじゃん)実務してるからと言って神社マニアではないのが現実なのである。

吉は凶に通じ凶も吉に通ずる

運勢の順番も気になるところですが。
大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶 の順が主ですね。
明治神宮や大きなお宮だと吉凶ではなく、和歌や漢詩での神仏からのお告げ=メッセージになっていたりします。読んでみて気づくこと、気に入った言葉などがあれば、おみくじは持ち帰ってもいいのです。私はちっちゃなお札だと思ってる。

参拝客が多いお宮だと「おみくじ掛け」があると思うので結ぶならこちらへ。神木に直接結びつけたい人もいるかも知れませんが、後がめっちゃ大変です。宮司さんが大切にしてる植木に、結んでいく参拝者さんが多くていつも宮司さんが困っていました。神社内の丁寧に手入れしてそうな御神木や植木は、折れたりすると器物損壊になるので遠慮くだされば幸いです。

結ばれたおみくじは一定の時期が経つと神職さん達が回収してお祓いをし、
お焚き上げをします。持って帰ったおみくじが増えすぎて(?)困ったら神社の古札箱にお納めするのがいいかと思います。年末年始にお守りやお札と一緒に神社にお納めし、お礼参りするのもお勧めです。
おみくじ普通に捨てちゃっていいの?バチが当たんないの?とか迷う人はきっと神仏を敬う心と、自然にシンクロしてるのです。一枚の紙だと思えば普通に処分してもいいのですが。何かがあるのを感じて迷うなら心のまま神社に納めて祓ってもらいましょう。(罰は神様の方がでかそーでコワイ)

お稲荷様に結ばれたおみくじ


そういえば。おみくじの扱いで気になる出来事がありました。
私が勤めていたお宮は大きくていくつものお末社がありました。
そこには白龍神のお末社そしてお稲荷様もおりまして。
ある時。
参拝者さんがいきなりお稲荷様に結んであるおみくじをばさばさ取り始めたのです。ギャー何やっとる!!と頭の中が一瞬キレそうになる私(いやもうキレてるし)もしもし?一体なぜそんな事を…
聞けばお稲荷さまが取ってくれと言う声がしたとか。

おみくじは引いた時点でその人への神託なので。人が結んだおみくじは取らない触れないこと。人の願望や念が込められたもの。吉凶全て神職さんがお札と同じ様にお祓いしお焚き上げをします。(結ぶ時に触れるとかは大丈夫)偶然落としてしまったら?分かった!とにかく神社の神職さんに任せろ!絵馬等も同じくです。真面目な話。本当に幻聴が続くなら病院へ。病識があって認知の歪みがなければ。それはメッセージなのかも知れません。

触ると吉がある神仏は別として。その他に神仏に掛けてある布やらお札やら苔に至るまで。基本勝手に取ったりするのだけは控えた方が良いと思う次第。お稲荷様はインド渡来の荼吉尼天様だったりしますので。知るとちょっとコワイかも。でも日本では身近に多いなじみのある神様なので。また紹介いたしますね。というかお家の祠にもお稲荷様がいたな。(そしてまた祠のお話に戻るのであった)

そんなおみくじとお稲荷様の触らぬ神に祟りなしと言うお話でした。(何だそりゃ)清正の井戸を訪れてから色々出てきた神様のお話は続きます。
読んでくださりありがとうございます。ご縁に幸あれ!
それでは、またね。

いいなと思ったら応援しよう!

神無月の巫女@美憂
神無月を神在月の巫女に!よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは歴史を継なぐ祠建立活動費に使わせていただきます⭐️