見出し画像

マイ・セカンドライフ 5

5 一過性全健忘症

 六十八歳の五月に半日ほど一時的に記憶喪失する体験をしました。妻は認知症状かと大変ショックを受けたとい言います。朝ごはんのあとの記憶が不明瞭。十時ごろ庭清掃に出たところから異常、発作(何をしているか、何度も聞いても、分からないとだけ反応)があり、心配し妻がかかりつけ医院に車で相談に行く。市内の病院に急患で行ったらと言われ。タクシーで病院に行き、MRIを取り診察。海馬一過性健忘症ではないかとの診断。タクシーで帰り、四時ごろ遅い昼食、そして相撲観戦(うっすら記憶が戻った)。ここまで記憶喪失(MRI検査や問診など)や記憶不明瞭。
 翌朝六時に目をさまし、頬をつねり、ひげ面で現実確認。産技短休講の連絡封筒で酒田に行く必要がないことを確認。再度市内の病院に十時に行くことを知り、朝食時に庭を見て作業したことも知りました。朝食後タクシーで病院に行って診察室前で昨日の映像が実像であると確認しました。約六~十二時間の記憶喪失・不明瞭な体験をしました。
 一過性全健忘 (Transient global amnesia : TGA) とはインターネットで調べると次のとおりでした。頭部外傷等の明らかな誘因なく、突然新たな記憶が全くできなくなる病態(=前向性健忘)。 自分の置かれている状況が把握できなくなり、周囲に質問を繰り返す。名前、家族の顔、昔の出来事等は発作中も保たれる。運転も可能。また発作中の新たな記憶はできないので、発作終了後も記憶は欠落したまま。 通常二十四時間以内に消失する。 徐々に新たな記憶ができるようになってくる。五十歳以降に多い。通常一生に一回のみ。五~二十%程度は再発するという。まだ再発はありません。
 一過性全健忘の症候は、「今日は何日?」 「(自分は)どうしてここにいるの?」 「記憶がない」などとひっきりなしに言い始める。 答えを聞いて一度は納得するが、それを記憶に とどめることができず次々に忘れ、さも今初めて 自分が気付いたかのように、同じ質問や言葉を繰り返す。意識障害はなく、健忘以外の高次脳機能障害はない。発作中、四肢麻痺のような神経学的異常はない。てんかんの徴候はない。発作は二十四時間以内に消失するという。 (つづく)
 

いいなと思ったら応援しよう!