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夫の勇気(気づき日記)

夫は「海外旅行には行きたくない」とずっと言っていた。 

一昨年の冬、両方の親を見送り、制約なく動ける状況になった。
私が海外旅行に行きたいと言った時、夫はそう言った。
ちょうど友人夫婦から海外旅行に一緒に行かないかと誘われていて、行きたい私と意見が合わず、話し合いは平行線を続け、結局私だけ行ってくれば、と言われ、私は友人夫婦と共に海外旅行へ行った。


あれから1年が過ぎた。
夫婦で、今年はたくさん旅行をしよう、と話し、1泊で温泉旅行に来た。
夕食は外で食事。
たまたま隣に若い4人の外国人が座った。
さあ帰ろう、となった時、彼は急に、その若者たちに声をかけたい、と言い出した。
「楽しむってenjoyだったな」と言い、どう話しかけようか、考えている。
そして席を立った時、「Hello!  Please enjoy!」と話しかけたのだ。


1年前には、英語が苦手、英語は嫌い、だから外国にも行きたくない、と言っていた夫。
それが、最近は海外のことに意識が向くようになってきた。
先日は、プロジェクトXでタイの日系企業で働くタイ人の国民性に触れ、タイに短期移住したい、とまで言うようになった。


「夫婦は合わせ鏡」と言うけれど、彼は時間をかけて苦手を克服して、興味と親近感に転化させていったのかな、と思う。
3月には初の二人での海外旅行に台湾に出かける。
飛行機も宿も、夫が調べて予約をしてくれた。


人はいつでも変われる。
そして、変化から新たな変化が生まれる。
今度は私が夫から学ぶ番だ。


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