自分自身との関係性を深める、もう一歩踏み込んだ自己理解とは?
Reconnecting with Yourself: 自分自身を深く知るために
先月と今月、チーム数秘ラボ(3ヶ月のオンラインプログラム)のメンバーたちと、「あるテーマ」に取り組みました。
それが、各数字たちの持つ「願い」に思いを馳せるというもの。
ここでさっそく 「?」が浮かぶと思いますが、順を追って説明していきますね。
みなさんは、数秘術を含めた占いや、ストレングスファインダーのような能力分析って、なんのために受けますか?
大抵の場合は、「自分(もしくは身近な人)のことをよりよく知るため」だと思います。
自分がどんな人間なのかが分かれば、気をつけることや合っていること、相性なども自ずと分かる。
だから、無駄な悩みが減り、判断や決断ができる。
そういう意味で、数秘術はとても有効なツールです。
基本性質や才能、魂の喜びなどが読み解ければ、「自分らしさ」が分かり、過去が整理できたり、いい意味で諦められたり。
自己肯定感や自己受容感も上がって、自分に自信が持てたり、持って生まれたものを才能として使えるようになったりもする。
ただ、今回のチーム数秘ラボでわたしがやりたかったのは、そうした性質やパターン、それらから生まれる生きづらさの理解から、さらに一歩踏み込んだ読み解きでした。
「この数字は、こういう性質がある」「こんなときにこうなりがち」といったトリセツのような部分が ”オモテ” だとすると
「これらの数字はどんな思いや願いを持っているのか」という、”ウラ” の意図まで理解する、ということをしてほしかったんです。
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“オモテ” の理解と “ウラ“ の理解
この記事を読んでいるあなたも、なにかしらの方法で自分を知ろうとしたことはあると思います。
ですがそのとき、「自分という存在が持つ願いや思い」まで踏み込んで、自分のことを理解しようとしていたでしょうか?
どんな人間関係においても、オモテとウラの両面の理解は大切だというのは、なんとなくイメージができると思います。
たとえば、ぶっきらぼうで言葉は下手だけど、「家族の幸せは自分が守る」と決めているお父さんがいたとしたら、
となります。
思いや願いの部分(ウラ)まで理解できていると、たとえすれ違いや価値観の衝突があっても、目に見える言動だけでお互いをジャッジすることは減ります。
DO(なにをするか、しているか、してくれるか)ではなく、共通のHOPE(「こうありたい」という願いや未来)でつながりを作っていけるんです。
DOのつながり(なにをするのか、してくれるのか、できるのか)では、
「思うようにできない」「思い通りにしてくれない」が生まれ
HOPEのつながり(「わたしたちはこうありたい」という共通の思い)がある関係性やコミュニティー、組織には、
たとえDOの次元での失敗や衝突はあっても、信頼に基づいた寛容さと成長が生まれます。
ただし、わたしがチーム数秘ラボで投げかけた問いは、「まわりの人たちのことを、オモテとウラの両面で理解していますか」ではありませんでした。
他者との関係性=自分自身との関係性。
なにはなくとも「あなたは自分とどんな関係性を作っていますか?」という問いが先です。
ということで、チーム数秘ラボの11月のレクチャーは、
あなたは自分の数字たちのことを、オモテとウラの両面で理解しようとしていますか?
という問いから始まりました。
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数字たちの思いを聴く
数字というのは、それぞれにポジションがあり、役割があり、その役割を果たすための性質や機能を持っています。
でもそれだけではなくて、自分の役割を果たすことで叶えたい世界や形にしたいものを、それぞれの数字は明確に持っている。
先ほどのウラとオモテの話に置き換えるなら、
性質や機能はオモテ。そして、そうした性質や機能を活かして◯◯を叶えたい、形にしたい、という思いがウラですね。
たとえばですが、1は世界をスタートさせるトップバッター。
「切り拓く」「スタートさせる」という役割を担うからこそ、未来志向でスピード感があり、衝動的で勢いがある。
そして、自分が選んできたポジションと力を使って、1なりに何かを形にしようとしています(この少し後に、わたしなりに書いたものを載せてみました)。
この “ウラ” の願いにまで耳を澄ませてみると、もっと深い次元で自分の数字たちと対話ができ、自分自身との関係性が深まる。
わたしはそう考えています。
わたしがチーム数秘ラボ用に書き下ろしたものの中に、「数字の思い」という資料があります。
それぞれの数字に喋ってもらって、その言葉を綴っていった、思い入れのある特別な資料です。
数字たちの思いってどんなものなのか。
あくまですべてわたしの想像であり、100%フィクションの物語のようなものですが、
ここに例として、「1の思い」を一部抜粋して載せておきますね。
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すべての存在がもつ、すべての側面に尊厳と意義を
不思議なことに、人は何かを自分と同一化した(イコールだと捉えた)途端、自己価値とその対象の価値をイコールにして、好き勝手に扱い始めます。
自分と一定の距離があれば、対象を尊重し、大切に扱うことができるのに、それが「自分自身」となれば、なんでもアリになってしまう。
自分のことを容赦なくけなし、傷つけ、悪態を吐き、ダメ出しをし、抑えつけ、どこまでも価値を下げるのと同じように、
自分と同一化した対象(自分が提供するサービスや商品、持っている技術、能力、個性、etc.)も、けなし、傷つけ、ダメ出しをし……となってしまう。
だからこそ、自分の数字を自分と切り離し、ひとつの人格を持つものとして距離を置いて、その願いに思いを馳せる。
そうやって、自分自身との関係性をいつもと違う角度から結び直してもらうこと。
それが、11月(7の月)のチーム数秘ラボでのテーマでした。
自分の数字たちの思いや願いに触れたときのメンバーたちの変化は、とても大きなものでした。
それまでの自分自身(自分の数字)へのジャッジ(鋭すぎ、考えすぎ、落ち着きがない、お節介、etc.)に対して、「今までごめん」と謝る人。
そんな意志や思いがあってこその個性だったのだと、自分の数字に対する理解と信頼が深まった人。
心動かされ、理由の分からない、言葉にもならない涙が、ただただ溢れてくる人。
それぞれに、自分自身との新たな関係性を築いていくフェーズへと進んでいったようでした。
自分という存在の様々な側面を、あえて自分から切り離し、尊厳あるものとして扱うこと。
これは、潜在数秘術協会のコンセプトにもつながるものがあると思います。
あなたの中に生きる数字たちは、自分自身の尊厳と意義を感じられているでしょうか。
あなたはあなた自身と、どんな関係を作っていきたいですか。
自分の性質や傾向、能力だけでなく、もう一歩踏み込んだ、あなたの中の深い思いや願いに、出会ってほしいと思います。
この機会にぜひ、感じてみてくださいね。
それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました!
みっこ