精神が死んでいく月
2021年4月=【9】の月は、自分の内側から出てくるものを、そのまま感じていてほしいな、って思っています。
多くの人にとって、今月は「潜在意識の引っ越しの時期」だと私は捉えているんですが、引っ越しには断捨離がつきもの。
屋根裏部屋にこんなものがあった!タンスの奥から何か出てきた!なんてこともあるはずで。
潜在意識さんの声を言葉にするなら、「もういらないんじゃない?」とか、「もう放してもいいよね」って言っていて。
なんなら「このパターン、もう飽きたなぁ」って場合もあるかもしれません。笑
それも全部、「今まで」を終わりにして、「これから」を始めるため。
だから今、もう次のステージに進む時だと気づくために、今までとは質の違う現象や体験、内なる気づきや変化を引き寄せている人も多いはず。
ハリボテやメッキが引き剥がされるような感覚を感じて、向き合いたくない、逃げたい、怖い、が湧き上がっている人もいると思います。
気づけば脱皮していて、心身共に軽くなった感覚を感じて、何者でもない、名前の付けられない自分っていう、不思議な浮遊感を体験している人もいるかもしれません。
どちらにしても、その先が見えない。どうなるかは分からない。でも、それが正解です。
「旧」から「新」へ。どうしたって、精神が死んでいくときなんです。
こんなときにオススメなのは、必死になって掴んでいたハンドルから手を離して、「もういいんだ」って委ねてみること。
思考や理解を越え、コントロールできる範囲を越えた【9】の世界が教えてくれること。
それは、手を離しても、あなたの潜在意識はちゃんと動いてくれているということ。
最適なルートで、最適な速度で、最適な場所へ、あなたを運んでいってくれているということ。
思考で何かを変えようとするのを止めたとき、
最後には、良いでも悪いでもなく、「ただ命だけがある」ということを知ることになります。
祓われて、禊がれて、不要なものがずるりと脱げ落ちて、一番中心に残った裸の核。
それは、名前や役割、性別などの「レッテル」もなく、意味や価値があるかないか、なんて「評価」とはまったく無縁な領域にある、圧倒的な生の塊。
それを論理的に説明するとどう言えるのか、分かりやすく言葉にするならどうなるのか。それは、今は必要なくて。
理解しようとすることを、やめるだけでいい。
コントロールしようとする力を、抜くだけでいい。
それだけで、すべてはちゃんと回りだす。
私たちは、そのことをいつだって知っています。ただ、忘れていたり、見えなくなっているだけで。
だから今はただ、あるものをあるままにとらえて、感じ続けて、今ここにあり続けてみてください。
「すぐに答えを出そうとしなくていい」と、自分に言ってあげてほしいんです。
答えを出すこと、どこかにたどり着くことは、生命の本質ではないから。
感じること、手放すこと、安らぐことを、自分に許してあげてくださいね。その先に、ようやく見える、感じられる、繊細な世界があります。
5月は【1】の月。「これから」が始まっていきますね。
でも、私自身もその前に、「今まで」の声に耳を傾けて、静かにそれらと共にあっていたいと思っています。
それも、愛だと思うから。