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008 | 福岡という街

福岡で商業デザインを本業としながら、Webマガジン『ミッケ!フクオカ』の編集長でもあるおしけんです。note投稿8回目。今回は住んでいる福岡という街について。(自分は福岡市なのでそちら中心です)

福岡という街は、とてもコンパクトでいて多彩だ。都心部からちょっと車を走らせれば海も山もあって、自然も豊かにある。大きく『福岡』『北九州』『筑豊』『筑後』と4エリアに分けられることが多いが、それぞれ特色があり魅力も多い。福岡空港から都市部までのアクセスも抜群で、商業的には九州最大の経済圏。福岡市はアジアの玄関口・北九州市は本州との窓口。福岡に住んで40年以上が経つが、未だ他の県に住んだことがない。

専門学校を卒業する時、おぼろげに『いずれ上京を』と考えていたこともある。実は就職の面接の際、面接先のプロダクションの社長に「福岡でデザインの勉強して力をつけて、いずれ東京で勝負したいと思っています」と話をした記憶がある(今思えば面接で何てことを…笑)。

「東京もいいね、仕事も多いし。でも福岡という地方都市で思いっきり暴れるのもめちゃくちゃ面白いよ。」

当時社長は40代後半だったはず。その年齢の大先輩が、キラキラした目で話したこの言葉を聞いて20年近く、これがあったから今の自分があると言っても過言じゃない。思いっきり暴れてる訳ではないけど、ちょっとずつやりたいことが実現出来ているのは事実。そう、きちんとプロセスキャリアを積めば、少しずつやりたいことが実現できる土壌が福岡にはある。『急がば回れ』ではないけど、とかく若いうちはすぐに答えと結果を求めがちだったわけで。今の年齢に自分がなって、ようやくその意味が分かってきた。

東京みたいな大都会に比べれば足りないものはたくさんあるけど、かと言って物足りなさは感じない。きっとそれは『なければ創り出せばいい』という余地と伸び代が福岡にはあるからだ。

とは言え、自分はまだまだ福岡で知らないことが多い。知らないことだらけ。それこそ福岡ツイッターナビでも、ミッケ!フクオカでも、新しいことを自分自身が知るきっかけになってる。面白い。

歴史もあって、人も集まって、飯もうまい。きっとこの先も、この可能性のある福岡で色々と活動するんだろうなぁと思う今日この頃。