塩炊きからエネルギー問題を考えた話
ある日、鳴門の渦潮へ遠足に行った帰り、みっけの子どもたちは海水を持って帰ってきた。
大きな鍋に砂などを濾した海水を入れて、焚き火を始めた子どもたち。
何日間かかけて、また濾したり炊いたり。
時間をかけただけあって美味しい塩むすびを頬張りながら、
1年生の子が
「この塩、家でも作ってお母さんと食べたいなぁ」
と呟くと、4年生の子が1年生の淡い願いが消えてしまいそうなたくさんのフィードバックを出しました(笑)
「焚き火と家のコンロは味が違うし、そもそもガスで何時間もかけて炊いたらお金がかかるし、ガスはたくさんのCO2を出すよ」
しかし怯まず1年生の子が
「でも薪だってCO2出してるじゃん」と返し、
それを聞いた4年生は困惑した表情で反応に困ってメンターにヘルプを求めました。
メンターが聞きます。
「薪とガスはどちらの方がCO2を出しているんだろうね?」
「薪はどこから来たの?」
子どもたち
「薪はすぐそこの森で拾ったよ。乾いてるのが燃えやすい」
メンター
「じゃガスはどこから来た?」
子どもたち
「うーん、多分日本じゃないよね、遠い外国かな。。」
「そこから船か飛行機で運ばれて、徳島に着いたのかな。」
「そのあとはガス屋の佐藤さん家だよね、そこから佐藤のおじちゃんが軽トラでみっけに運んで、、、運ぶだけですごいエネルギーを使ってるんだね!」
「そんなに遠くから全部のエネルギーが運ばれてるなんて想像してなかった!」
子どもたちは食を通して、手を動かす暮らしの手仕事を通して、そして身近にある自然資源と普段の暮らしの間で、たくさんのことを感じ取っているのでした。