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ミニマリズム - 視力の引き算

5年ほど前、いつもの眼科にコンタクトを買うための処方箋をもらいに行き、いつもの検査をしていると、「度を落とされますか?」と眼科医に言われた。 それまで15年間、同じ眼科で同じ度数のコンタクトを買っていたので、この質問に驚いた。 「え、なぜですか、、、?」 「あまりよく見えすぎても疲れてしまうので」 当時ミニマリズムに強く惹かれていた自分は、この、敢えて度数を落とす、という引き算にミニマリズム的な魅力を感じた。 実際に度数を4段階ほど落とし、視力は1.2から0.8になった。

    • 今ここにいる自分に戻る

      過去をもっと上手く生きることができればもっといい人生になっていたのではないか、 未来には何が起こるかわからないから不安で仕方がない、 そんな思考や感情に支配されそうな時は、 今ここにいる自分に戻ってくる。 手足、お腹、鼓動を打つ心臓、開いたり閉じたりする瞼、空気が入ったり出たりする鼻の両穴、閉じたり開いたりする口。 自分の肉体は、今ここにあると、とりあえず確認する。 呼吸をみてみる。 深く吸おうとするのではなく、ただ、今自分がしている呼吸を確認する。 重心をみてみる。 今

      • ミニマリズム - 数の引き算

        ミニマルな生き方をするのに最も効果的なのは、持ち物や行動の数を減らすことだ。 究極をいうならなんでも一つあれば足りる。 靴は一足。 コップは一つ。 鞄も一つ。 衣類は春夏秋冬一着ずつ。 手ぬぐい一枚。 本は今読んでいるものを一冊。 ノート一冊にペン一本。 それでどうしても困るものを二つにしてみる。 靴はオンとオフで分けたいから革靴とスニーカーの二足、 雨で乾かないと困るから衣類は春夏秋冬二着ずつ、というように。 仕事も一日一つ終わらせる。 すると、タスクをとても厳選すること

        • ミニマリズム - 色の引き算

          ミニマリズムに惹かれるなら、目につく色を減らしてみよう。 洋服は2、3色で統一し、 食器も素材を統一、 筆記具は黒色のペンと、せいぜいもう一色、 インテリアはニュートラルな色を二つにアクセントカラーを一つの計三色、 本もカバーを外すと色が減る。 調味料のラベルはよほど好きでない限り剥がし、 粉物は透明の瓶に入れ替える。 物の数が減らなくても、 色を減らすだけで脳がすうっと楽になるかもしれない。

          ミニマリスト

          自分の人生を生きたいなら、まずは自分ではないものを剥ぐ作業が必要だ。 人のキャパシティなどたかが知れているから、自分ではない生き方をしながら自分らしさを深めていくことなどできない。理論的にはできるだろうが、自分らしい人生に行き着く前に寿命が尽きてしまう恐れがある。だから、あなたが今、自分の人生を生きていないことに気づき、自分の人生を生きたいと願っているなら、まずは「自分ではないもの」を手放す作業が必要だ。 とても具体的な話をするなら、 服は年間で20着程度まで減らし、 靴は

          ミニマリスト

          引き算の美学

          今ある状況を改善したいなら、ないものを足すよりも、あるものを引いた方が上手くいく。 かっこよくなりたいなら、服を減らし、靴を減らし、贅肉を減らし、言葉を減らす。 肌が荒れているなら、薬や化粧品を塗るのではなく、害ある食べ物を食べることをやめる。 わかりやすいプレゼン資料を作りたいなら、言葉も画像も色数も数値も本質的でないものは取り除く。 いい文章を書きたいなら、ちょうどいい言葉を足すのではなく、ちょうど良くない言葉を引く。 人に気持ちを伝えたいなら、たくさんの言葉を羅列するの

          引き算の美学