「オンライン朝の会withフレンズ」がやる気スイッチに
朝起きてこない。
朝ごはんをだらだら食べる。
なかなか歯を磨かない。
いつまでも課題に取り組まない。
寄り道が多いし、すぐケンカ。
朝から親はイライラしっぱなし。
毎朝繰り広げられるこんな光景。「そうそう、うちもそう」という嘆きが全国から聞こえてくるようです。はっきり言って、今すぐ元の生活に戻れる気がしません。登校班に間に合う?いや、無理だろって思います。小1の息子に至っては、毎日が保育園の延長みたい。学校が本来勉強する場所だってことすら想像できずにいます。そりゃそうだよね。
友人のひとことで「朝の会」検証へ
そんななか、LINEで。
「友だち同士で朝の会やるのもありだなー」と友人がボソッ。
「勉強だとさ、友だちと一緒にやりたくない子とか、一緒だと真面目にやらない子(→うちの子です)とかいるから難しいけど、朝の会ならアリだよね」と私。
こうして、学校がやってくれないなら自分たちでやってみるか!となったのが先週金曜日。友人も私も、やるとなれば本気で取り組むタイプ。「オンライン朝の会withフレンズ」の開催にあたり、ざっくりとした流れを考え、役割分担もしました。会の進行を妨げるような言動が見られたら強制的にミュートするというルールも決めました。ま、これは半分冗談ですが。
<オンライン朝の会withフレンズの流れ>
1)はじめのあいさつ
2)今日の目標発表
3)プチ授業(国語)
4)質問タイム
5)終わりのあいさつ
第1回はこうして始まった
本日朝8時半、まずは第1回を実験的に開催してみました。参加者は、我が家の小4(男)・小1(男)と、友人のところは小5(男)と小2(女)の計4名。ファシリテーターは私。
8時半スタートという目標ができると、やらなきゃいけないことの優先順位が急にハッキリするんですね。はじめての朝の会にわくわくしているからか不平不満も出ません。朝ごはんを食べ、歯磨きも終え、友人が作ったフリップに今日の目標を記入してスタートを待ちます。
ただ一つ失敗したなぁと思ったのは、今日の目標を今朝書かせたこと。時間が足りなさすぎました。まずそそくさと書き出したのが「あそびの目標」。(ま、いいんだけど、そこだけ細かいのはやめてください・・・)と思いつつ、時計とにらめっこ。「がっこうのかだいは何を書けばいい?」と悩む息子たちに、「『課題を全部やる』でもいいからさ、とりあえず何か書いときなさい」と投げやりな指示をしてしまいました。
「かだいのだいって大きいって字だよね~?」
「なんでよ!」
「あ、ちがうか」
「ぜんぶってどんな字だっけ~?」
「金じゃない全だよ!!」
「え?あ、そっか。ぶってどんな字だっけ~?」
一事が万事こんなんだからなかなか進まないのです。友人のお宅ではすでにスタンバっているのに、結局数分お待たせしてしまいました。初日から遅刻です。これは完全に親のミス。反省。
フリップを使って一人ひとり課題を発表
朝の会は健康チェックから始まりました。
私「おはようございます。みなさん体温は測りましたか?」
全員「あっ!(忘れた)」
わーきゃーうつってるーとか興奮するところから始まるかと思いきや、みんな至ってまじめ。全員の名前を呼んで出席確認をし、目標発表の時間へ。一人ずつ、「がっこうのかだい」「ならいごとのしゅくだい」「おてつだい」「あそび」の4つの項目について目標を発表していきます。
友人のお子さんは前日にじっくり書いただけあって、目標が細かく設定されていて字も美しい。
目標発表が終わると、今度はプチ授業です。講師は現役ライターの私。今日のテーマは「文章は書き出しが大事」。「言葉のチカラを知ってほしい」という思いを込めた自作の教材は、簡単なクイズから。
音読担当を指名したり、他人が読む文章を聞いて考えたり、実生活に当てはめて考えてみたり・・・。たった5分くらいの授業ですが、(だからこそ飽きずに?)真剣に受けてくれました。本気で続けたら、みんなの書く文章がどんどん面白くなっていくかもよと思っています。楽しみ♪(でもテキスト作るのはそこそこ大変。その前に、休校がさらに長期化しても困る)
最後は、息抜きに用意した質問コーナーでシメ。
「LaQ(ラキュー)ってなんですか?」と聞かれた息子は、わざわざ作品を取りに行き自慢げに紹介。こちらからは「Switchでどんなゲームをやっているんですか?」と質問してみたり、「すみっこぐらしのとかげは、むかしはなんだったでしょう?」とクイズを出してみたり。
身を乗り出すようにしてやりとりする子どもたちを見て、休校中のいま、これも貴重なコミュニケーションだなと思いました。
こうして「オンライン朝の会withフレンズ」は終了。約20分。画面から友だちが消えた瞬間、「あー、たのしかったー!あしたもやる?」と息子たち。その後、まただらだらし始めるのかと思いきや、そのまま学校の課題に取り組み始めたのでした。この流れ、びっくり。
へぇ~、これも朝の会の効果?と思ったら、友人のお子さんも同じだった様子。
かくして朝の会が"やる気スイッチ"になったことを確認しました。友人の場合は、前夜に翌日の学習課題を相談しながら書くことで、必要な教科書やプリントなどを事前にセットしておくことができ、朝の会から学習時間への移行が非常にスムーズだったとのこと。「いつもは机を出すまでにだらだらしてたりケンカが始まったりして学習どころじゃないことも多いけど、ひと揉めもなく粛々と宿題を始めたよ」だそうで。自分で決めた目標だし、頭と心の準備が整うと、子どもたちも落ち着いて取り組めるのかもしれません。
オンライン朝の会withフレンズのメリット
先生ではなく友達との朝の会だとダラけるかなぁと思いましたが、まったくそんなことはなく、仕切る親さえいれば意外とシャンッとします。少しずつ開始時間を早めていけば、学校再開に向けて生活リズムを整えるのにも良さそうです。シメシメ。ということで、オンライン朝の会withフレンズのメリットをまとめてみました。
★親目線でのメリット=イライラが減るポイント
・子どもが「朝の会」を基準に行動する(起きる、着替える、食べる、歯を磨く、着席する)
・親子でちょっとお得に勉強できる
・友達に宣言した手前、子どもが目標達成に向かうようになる
・学習時間への切り換えがスムーズになる
★子ども目線でのメリット
・自分で目標を設定できる(親に言われたからやるのではない)
・「朝の会」のためにならがんばれる(早起き、着替え、片づけ、準備など)
・友達と交流できて単純に楽しい(→子どもにとってはこれだけでも十分)
「オンライン朝の会withフレンズ」と「おじいちゃんカテキョー@オンライン」の合わせ技で、我が家では親のストレスがかなり軽減されそうな予感。
いろいろと気づきの多い休校期間です。すべては未来のため。
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