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【VC/CVCのファンド管理担当者のみなさんへ】VC Fund Controller Networkのご紹介

こんにちは!ジェネシア・ベンチャーズでポートフォリオ管理やIRなどを担当している伊藤実希です。私がジェネシアに入社したのは2019年10月。当時のジェネシアはまだ2号ファンドのファンドレイズ中で、ファンド管理もキャピタリストの水谷航己が兼務で行っていました。運用額に応じて投資先社数も増え、そろそろ兼務ではカバーしきれない…というタイミングで専任の担当者として入社した次第です。
が!今まで証券会社→運用会社、と金融系のバックグラウンドがありましたが、ファンド管理、ましてVCファンドの管理は初めての経験です。入社直後はわからないことだらけで、前任の水谷や社外のパートナーさんたちにも質問をしながら少しずつ業務を覚え、発展させてきました。
その時持ったのが「こんなとき、気軽に相談できる仲間がいたらいいのに…」という想い。それがきっかけとなり、今VCやCVCのファンド管理担当者のコミュニティである VC Fund Controller Networkを運営しています。
現在新規メンバー募集中です!ご興味のある方は、こちらのフォームより参加申し込みを行ってください。

VC Fund Controller Networkとは

VC Fund Controller Networkとは、その名の通りVCやCVCのファンド管理担当者向けのコミュニティです。2023年8月現在、30社から45名の方にご参加いただいています。中にはつい最近転職してきたばかりで、わからないことだらけなんです!という方も(うんうん、その気持ちとってもよくわかります)。VC/CVCのファンド管理は既存のルーティーンをこなすだけでなく、新しい取り組みやどんどん変化していく法規制を含む外部環境への対応、そしてLPからのリクエストに応じたりと変化球がたくさんある業務です。そんな無数の悩みを社内だけでなく、横でも共有して皆でVC/CVCのファンド管理実務を底上げしていきたいと考えています。
活動内容としては不定期開催の勉強会やランチ、そしてコミュニティのチャットグループでのコミュニケーションです。過去の勉強会テーマの例としては、

  • 機関投資家LPとの意見交換会

  • 決算の最適化 with Smartround

    • Smartroundチームにご協力いただき、Smartroundを活用した決算の最適化についてご紹介

  • Fund Controllerのミッションとバリュー

    • Fund Controllerのみなさんのミッションやバリューの発表&今後のアクションプランを策定

Fund Controllerのミッションとバリュー 勉強会にて
(Smartroundチームのみなさん、会場をご提供いただきありがとうございました!)

などです!

チャットグループではこんな具体的な質問もでてきています。

  • マネロンガイドラインってどう対応していますか?

  • 定期的に必要な届出について、社内の異動が激しくて漏れが発生しがちだけど皆さんどう管理していますか?

  • FATCAの定期報告の仕方がわからない!だれか専門家の方知りませんか?

  • 公正価値評価の導入で悩んでいて何から手を付ければよいのやら…

  • どんなデータルーム使ってます?

…こんなトピックスで悶々と悩んでいるファンド管理担当の方いらっしゃいましたら、ぜひお声がけください!

これからVCファンド管理者に求められること

2023年から岸田内閣による「スタートアップ育成5か年計画」が本格的に始動し、2022年度第2次補正予算にはスタートアップ関連の施策が約1兆円計上されました。スタートアップへの注目が高まっているこの流れはベンチャーキャピタルにとっても強い追い風となっています。実際に、2号ファンドのファンドレイズを行った2019年当時に比べて、2022年~2023年にかけて3号ファンドのファンドレイズでお話した際の機関投資家のVCファンド出資意欲が高まっているのを肌で感じているところです。
しかしながら、以前VC Fund Controller Networkで実施した勉強会で取り上げた金融庁による資料にも記載がある通り、機関投資家がベンチャーキャピタルファンドに出資する際に感じる運用面でのハードルが数点あります。

  1. ファンドの運用体制

  2. 投資先の公正価値評価

  3. パフォーマンスベンチマーク

金融審議会「市場制度ワーキング・グループ」における
スタートアップ企業等への円滑な成長資金供給に関する検討
」 より抜粋

これらの課題についてはエコシステム全体で取り組む必要があります。日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)の勉強会でもコンプライアンスやハラスメント、公正価値評価やセカンダリーファンドなどフロントの投資業務ではなくミドルバックの守りのテーマを取り上げる回が増えて、各ファンドの感度も高まってきてるところです。
一つ一つのファンドが変わるためには、トップダウンでの取り組みの他に、現場で実務を回す担当者のエンパワーメントやスキルアップも必要です。例えば公正価値評価を導入する、という経営判断をしたのちに、ファンドの投資方針に合致する評価基準を策定したり、運用する際に使用する評価シート等を整えるのはファンド管理者が活躍するシーンです。でもファンド管理者は1名~2名体制で新しい取り組みであるため、社内には十分なナレッジの蓄積がないケースも。そんなときに「実際にどうしてる?」と気軽に聞ける横のつながりがあると、大きな変化をもたらす経営判断に対して、実務担当者側もフォロワーシップを持ちやすくなるのではないでしょうか。草の根的な動きですが、ベンチャーキャピタル業界がより幅広い投資家からより多くの資産を預かるために、ファンド管理者同士がタグを組んで変革を下支えし、エコシステム全体を底上げすることが重要になっていくはずです。そんなムーブメントをVC Fund Controller Networkから巻き起こしたいと考えています!

あなたのご参加をお待ちしてます!

もしVCやCVCのファンド管理担当者でNetworkへの参加をご希望される場合は、ぜひ下記リンクより参加リクエストをお送りください。ぜひ一緒にファンドの守りを強化していきましょう!
VC Fund Controller Network参加申し込みフォーム

最後までお付き合いいただきありがとうございます!皆さん、良い夏をお過ごしください。

Just exactly where I want to be right now!


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