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🤖RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は次のステージへ


本日、ClubhouseにてRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)界のリーダー UiPath についてディスカッションしました。

このClubhouseをきっかけに、RPAって今後どうなっていくのかな?というのをいろいろと考えてみましたのでメモとして書いておこうと思います。

実は、RPAは今まさに次のステージに向かおうとしています。

キーワードは、①ノーコード、②AI、③API、④バーチカルRPA

後述しますが、①から③までは、UiPathをはじめとしたRPA企業が既に買収や機能開発によって強化を図っています。④は、アーリーステージのスタートアップで最近成長するスタートアップが出てきた比較的新しい流れだと思います。

AIをメインに、いずれも個人的に大好きなテーマです😄 

以下にそれぞれがRPAにどのように貢献・影響するか、そしてUiPathの対策、スタートアップを紹介します:

①ノーコード(&ローコード)

RPAは、ユーザが現在手作業で行っている作業をAIが理解し、ロボットに置き換えられる箇所を特定し、ユーザもしくはコンサルタントがロボットを作成します。一方、ノーコードでは業務フローを作成するだけでプログラムを書かずにアプリ出来上がるというものです。ノーコードの場合は、ユーザが何をやりたいかを最初からコンピュータが理解しているため、アプリ開発後のRPA化、もしくは最初から人によるデータ入力画面を前提としないフローを作ることができます。

余談ですが、ノーコードツールが発達してきているため、ノーコードツールだけでサービスを立ち上げるノーコード・スタートアップも出てきているくらいです。

UiPathも、Appsというローコードツールを2020年から提供開始しています。

エンタープライズ向けノーコードスタートアップ事例:

Bryter

Unqork

② API

多くのSaaSプロダクトは、API経由で情報や機能を提供し、他のSaaSとの連携が行えるように作られています。APIでSaaS同士を繋いでいくことで、様々なフローを自動化していくことができます。

例えば、Zappierを使うと、新しいEメールが届いたら、添付をDropboxに保存し、Slackに通知するといった感じ(かなりシンプルな例ですが)のフローをノーコードで作成することができます。

API分野では、UiPathが、APIインテグレーションプラットフォームCloud Elementsを買収しました。

APIインテグレーションプラットフォーム例:

Zappier

Workato

③ AI

RPAにおける、AIの利用用途としては、
  ① ユーザが画面上で行う業務を理解し、ロボット化可能な作業を特定する。
  ② 反復作業をベースにロボットの作成を手伝う。
  ③ 処理中に人の代わりに判断を下す
などがあると思います。

UiPathは、2019年10月 StepShotとProcessGoldといったAIスタートアップ買収しています。

今後、AIの進化により、ドキュメントの読み取りや、より複雑な作業のロボット化も進んでくると考えられます。

④ バーチカルRPA(&ノーコード)

バーティカルRPA(・ノーコード)プロダクトの特徴は、業界全体で共通して行っている反復作業を自動化していることと、汎用的なRPAプロダクトが未対応の業界独自システムとも接続済みであるため、導入後すぐに利用可能であることです。

さらに、バーチカルSaaSは、同じ業種の会社を沢山集めて行くことによって業界全体の非効率を全体として自動化することができます。例えば、Pollyという住宅ローン販売会社向けのRPA SaaSを提供しているスタートアップは、ローン審査の自動化に加えて契約したローン資産を他の金融機関へ販売する業務までを自動化しています。ローンは、Pollyが運営するローン資産の売買マーケットプレイスへ自動で競売にかけられ、買手金融機関からの入札後、一番提示条件の良い金融機関へと売却されます。

バーチカルRPA・ノーコードの事例:

Polly (住宅ローン業務)

Olive (病院内業務)

Creatio(セールス・マーケティング業務)

Genesis(投資銀行業務)

Webflow (ウェブデザイン)

なんだか、RPAのことを書いているのかノーコードのことを書いているのか分からなくなってきてしまいましたが、アーリーステージの投資としては、バーチカルRPA・ノーコードに注目していこうかと思っています🤓