Hike Venturesの備忘録。
前回の記事「ChatGPT+PineconeでSlackbotを作ってみた」では、Pinecone+ChatGPTを使ったSlackBotの構築について書きました。今回は、Google Cloud上のツール群を使ったチャットボットの構築をしてみました。ゴールは、前回よりも一般的な利用シーンを想定できるようなプロトタイプの構築です。スピード重視&トライ&エラーを繰り返しながら作ったため、今後改良・修正が必要な部分もありますが、参考まで(😅) プロダクトの概要概念図&フロー
夏休みに「Open AI GPT-4 ChatGPT Langchain 人工知能プログラミング(実践入門) 布留川 英一さん著」を購入。この本では、Google ColabというブラウザでPython コードが実行できるツールを使って、ChatGPTやLangchain、そしてLlamaIndexなどの王道APIを簡単に試してみることができる手順がステップ・バイ・ステップで紹介されています。夏休みの宿題さながら、一通りサンプルを試してみた後に、自分でもなんか作りたくなって、
(本メールは、弊社が2023年2月に送信したニュースレターの転載となります) ChatGPT、Stable DiffusionといったGenerative AI を試された方は、これらのプロダクトが出力するテキストや画像の精度に驚かれたと思います。(私もその一人です😅)Chat GPTは、GPT-3.5をベースに開発されていますが、次のバージョンのGPT-4はさらにパワフルになると噂されています。これらGenerative AIの多くは、TransformerというGoog
今回は、弊社Hike Venturesの投資先 Paperchainのお話です。 Paperchainが解決する課題 Spotifyでは、全世界で1100万人のミュージシャンが音楽を配信してると言われています。(本ブログでは、個人とグループを総括してミュージシャンとしています)Spotifyは、ストリーミング数に応じてミュージシャンへ月に一回支払いを行います。途中にレーベルなどが介在しているとミュージシャンへの支払いはさらに遅くなり、場合によっては、2ヶ月以上先まで支払い
サンフランシスコから車で30分くらいにあるオークランド市拠点のBrimstoneという会社が$55Mを調達しました!Brimstoneの技術を使うと、なんと二酸化炭素を出さずにセメントを製造することができます! かなりインパクトのあるスタートアップだと感じましたのでNoteを書きます! ビル・ゲイツ氏の著書「地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる」によりますと、セメントを製造すると、セメントと同量の二酸化炭素が発生します。世界で年間40億トンのセメントが作ら
VC界でWeb3のリーダー的存在であるChris Dixon (Andreessen Horowitz)が、’Web 3 is ownership’ と一言ツイートしました。Web2.0では、Web1.0の見るだけ(Read Only)WEBから、ユーザもコンテンツを発信できる(Read & Write) Webとなりました。ただ、ブログから始まったWeb2.0も、最終的にはソーシャルネットワーク等のプラットフォームが巨大化し、ユーザが見るべきコンテンツの選択やマネタイズを独
注記:本プロジェクトはあくまでも個人的な実験の記録と感想です。特定のゲームや仮想通貨お勧めするものではありません。NFTや仮想通貨の購入にあたってはご自身で事前調査を行ってください。 このところ、WEB3やメタバースと呼ばれる新しい波に90年代のインターネット黎明期に近い興奮を覚え、僕もいろいろと試しています。その体験をLab Projectとしてできるだけ記録していければと思っています。 今回のLab Projectは、NFTゲーム「Farmers World」。NFT
みなさんは、Airbnb以外どんなシャアリングサービスを利用していますか? 今日は、先日旅先で発見したシェアリングサービスの話をしたいと思います。 我が家も、Airbnbは数年前から利用しています。これまでは、主に日本に帰国した際の宿泊に利用していましたが、今回は米国内旅行で、ロスアンジェルス、そしてパームスプリングスで利用しました。 今回の体験は、パームスプリングでの出来事です。 到着した後に、知らなかったではすまされないのですが、パームスプリングスの夏は暑い。。外
本日、ClubhouseにてRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)界のリーダー UiPath についてディスカッションしました。 このClubhouseをきっかけに、RPAって今後どうなっていくのかな?というのをいろいろと考えてみましたのでメモとして書いておこうと思います。 実は、RPAは今まさに次のステージに向かおうとしています。 キーワードは、①ノーコード、②AI、③API、④バーチカルRPA 後述しますが、①から③までは、UiPathをはじめとしたR
前回のノートでは、NFTの歴史といくつかのプロジェクトの紹介をしましたが、今回はNFTを作成してから販売するまでの流れと、その中で浮かび上がってきた課題について書きたいと思います。 NFTの作成から販売(概要)イーサリアムブロックチェーンを利用したNFTの作成から販売までのフローを説明します。後述しますが、イーサリアム以外のブロックチェーンを利用した場合や、NFTマーケットプレイスが独自機能を提供しているため、一般化するのは難しい部分もありますが、大枠は以下の図のようになり
バンクシーのアートが焼かれる!?2021年3月3日、ブロックチェーン信奉者グループによって著名アーティストバンクシーのアート"Morons"が焼かれる衝撃的な映像がTwitter流れました。 彼らは、約10万ドル(約1100万円)で買ったMoronの実物を燃やす一方、デジタル化したMoronをNFTで売り出しました。(本件はバンクシー本人は関与していません)そして、NFT化したアートは、実分アートそのものを直接表現した新しいアートの形だと主張しています。 今年に入ってから
皆さんは、スポーツ選手やキャラクターのコレクターズカードを集めたことがありますか?実は、コロナ禍の中コレクターズカードの売買が盛り上がっているようでして、今月マイケルジョーダンのカードがオークションで$738,000で落札されました。コレクターズカードは何十年も前に印刷されたものもあり、現在は既に生産されていないため希少であることが価値の裏付けとなっています。 ブロックチェーンが初期に話題になったころから、ブロックチェーン上で例えばデジタルアートの所有権をトークン化できれば
ビットコインの高騰で昨年末以来、暗号通貨に改めて注目が集めています。実は、その裏で暗号通貨を取り巻く技術的革新が起こっていて、暗号通貨の利用が一般ユーザにとっても日常的になる兆しが見えてきました。 今回注目したいのは、韓国のスタートアップ Terraform Labs が開発しているMirrorとAnchorというプロトコルです。 Terraform Labs CEO Do Kwonが、こちらのインタビューで語っていますが、これまでの暗号通貨周辺のプロダクトは、既存の暗号
先月(2020年12月)、トヨタの豊田章男社長がカーボンニュートラルの目標を達成するためには、車のEV化や自動車業界の省エネ努力だけではなく、国家のエネルギー政策の大変革が必要であると具体的なデータを使って訴えました。 乗用車・トラックのCO2排出量は、2018年の段階では全体の約15%程度に止まる一方、発電所・製油所(約40%)、工場(約20%)が、より多くのCO2を排出しています。とりわけ、日本の発電は、再エネ・原子力が23%で残りの76%が火力となっています。発電が現
米国では、早くも2020年6月にNIH(アメリカ国立衛生研究所)が、N3Cというプロジェクトを立ち上げました。同プロジェクトの目的は、協力医療機関から新型コロナ感染者の電子カルテ情報を集約し、多数の研究者にデータと分析ツールを提供することにより、新型コロナ患者治療の研究のスピードを上げると共に、将来発生しうるパンデミックにも活用できるデータプラットフォームを構築することです。 本日時点で、70以上の医療機関、650万の患者データが集約されています。 このプロジェクトの凄い
タイトルの会話型AIとオープンソース戦略は直接的な関係はないのですが、弊社(Hike Ventures)の運営するファンドで投資をしているBotpress CEOのSylvain Perronが以下のポッドキャストで語っていたそれぞれのメリットが分かりやすかったので備忘録noteを書き留めておきます。 なぜオープンソースを選んだのか? Botpressは、会話型AIインタフェースをディベロッパーが簡単に作成できるソフトウェアをオープンソースで提供しています。もとは、Syl