会話型AIとオープンソース戦略
タイトルの会話型AIとオープンソース戦略は直接的な関係はないのですが、弊社(Hike Ventures)の運営するファンドで投資をしているBotpress CEOのSylvain Perronが以下のポッドキャストで語っていたそれぞれのメリットが分かりやすかったので備忘録noteを書き留めておきます。
なぜオープンソースを選んだのか?
Botpressは、会話型AIインタフェースをディベロッパーが簡単に作成できるソフトウェアをオープンソースで提供しています。もとは、Sylvainが前職でお客さんからの質問の回答を自動化するために開発したソフトウェアでした。それをGithubでオープンソースにしたら人気が出てきたので、継続的な開発を本格化するためにBotpressを企業しました。
Githubを含むオープンソースのリポジトリはディベロッパーが最初にコード、ソフトウェアを探しにいく場所です。社内に必要なソフトウェアで何を使うかの権限がこれまでのトップダウン方式からディベロッパーの裁量で決められるようになってきました。Botpressは、ディベロッパーが試してみようと思えば、自由にダウンロードして自分の環境にインストールし、自社用のチャットボットをさくっと作ってみることができます。オープンソースですので、内容も確認できますし、自社内のシステムへ接続するためのAPIも用意されています。
ディベロッパーからの支持を得ることにより、Botpressのオープンソースによるソフトウェア配布はこれまで効果を発揮してきました。
会話型AI(Conversational AI)のメリット
Sylvainは、チャットボットインタフェースを介した会話型AIをディベロッパーが使うCLI(コマンドラインインタフェース)に例えています。CLIでは、特別なUIを作成せずに、テキストのコマンドだけで直接コンピュータに命令を与えることができます。CLIは、シンプル且つ協力なツールとして、日常的にディベロッパーに利用されています。また、開発する側も、きれいなUIを作成する必要が無く、ディベロッパーだけで開発することができメンテナンスも容易です。
チャットボットはCLIをディベロッパーではない一般ユーザにも拡張したものです。一般ユーザもテキストベースのチャットアプリのUIを使っている時間が長くなっていますね。AIの進化により、ユーザがテキストで表現した意図をよりコンピュータがより正確に理解できるようになっています。Botpressは、このユーザの意図を理解し、その意図に従ったアクションをディベロッパーが開発できるツールを提供しています。
Botpressでは、次世代バージョンAlbertのアーリーアクセスも受けつています。こちらからお申し込みください。